APWフォーラム 実務者以外の視点は面白い
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日はAPWフォーラム2016で名古屋YKKは数年前から樹脂窓に力を入れていて毎年全国でこのフォーラムを無料で開催しています。APWはYKKが出している樹脂窓の製品名でAPW330が樹脂のペアガラスAPW430が樹脂のトリプルガラスです。紙太材木店ではこの二種類に建物の向きによって異なる必要なガラスを組合せて使っています。一般の方は少し?に感じるかもしれませんが実はサッシの枠とガラスは色々と組み合わせることができます。日射熱の侵入を防ぐことを優先したガラスや室内の熱が逃げていくのを防ぐことを目的としたガラスガラス自体の厚みや枚数、空気層の厚みなど色んな種類があります。さて、フォーラムの講師は中谷哲郎さん実務者ではない視点から将来といっても10年、20年といったスパンの日本の住宅全般の方向性を読み解いています。一般の方にもわかりやすく言うと・省エネな住宅が当たり前になる・BELSやZEHも内容次第(BELSの星5つは設備さえ良ければどんな家でも取れるから比較の物差しにならない、VOCのFの星と同じ)というようなことをドイツを例にわかりやすく解説いただきました。経産省は2020年までにゼロエネ住宅を新築で半分造れそれをやると宣言した会社のゼロエネ住宅には補助金出すぞと言ってます。国の政策で、エネルギーを極力使わない住宅を建てるというのはそれはそれで方向性としても問題はありませんし、そうすべきです。でもね、以前もお話ししましたがこれは札束でひっぱたくようなやりかたで不条理感を感じている実務者が多くいるのも事実(REPLAN)BELSやZEHも内容次第で必ずしもイコール性能のいい住宅ではありません。経産省としてはエネルギーを使わない住宅であればそれでいいわけで必ずしも性能の良い家である必要はありません。ゼロエネだけど玄関寒い、お風呂寒い、脱衣室もトイレも寒いなんて家も出てくるでしょう。ゼロエネだけど2階暑い、ロフト暑くて行けない、トイレで汗びっしょりなんて家も新築住宅エネルギー消費については国は関与するけど性能については個人の嗜好、それをするならご自分でどうぞ性能アップにまで国は関わっていられません。というのが国の考えドイツは先ず性能を上げろ、性能を上げておけば世代を超えた資産になる、そうすれば少ない設備で省エネな住宅ができる。国の考えで造れば将来新築住宅の着工数が半分になっても省エネ改修、断熱改修などの仕事があるわけでGDPに貢献することになりますが自分自身の資産は当然減ることになります。これから新築住宅を建てる方は予算をにらみながらどこに投資するのがベストか考える必要があります。