遅ればせながら FLIR E4(赤外線カメラ)
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は25.7度で70%の湿度朝ですからこの状態でも気持ちがいいですが同じ条件で昼間であれば体感気温が違ってきますから蒸し暑く感じる温度と湿度です。体感気温は輻射熱の影響をうけます。つまり、目に入るあらゆるものの表面からは赤外線が出ていて人の体はその赤外線を受けています。簡単に言うと冬、気温が0度の時焚火に当たっていると焚火に当たっている側は温かいです。焚火と人の間の空気が0度でもです。赤外線という輻射熱を受けているからです。同じことがひと昔前の住宅でも起こっています。エアコンを稼働させても2階が暑くて仕方がない・・・これなどは天井の表面温度がおそらく35度近くになっているわけでいくらエアコンで空気を冷やしても天井からの輻射熱を受けている体感気温はかなり上がっているわけで真夏に床暖房ならぬ天井暖房しているのと同じことなんですね。天井の断熱材の厚さによって室内側天井の表面温度は違ってきます。昔は無しひと昔前なら5cmちょっと前と現在は10cmこのあたりまでの2階は相当暑くなっていると予想されます。現在のそこそこまともな家で20cmちゃんとしたいなら30cm目標としたいのは40cm美濃地方であればこれぐらいでしょうか。ということでFLIR赤外線カメラ(フリアと言います)2年ほど前に、iphoneに搭載できる機種がでて住宅の温熱環境に敏感な工務店の間で話題になりました。しかし私はipad・・・使えなかったんですね。そうこうしている間にお客様の中にも買いましたという方も出てくることが予想されるということで意外にごっついケース考えてみれば精密機器早速取り出して撮影したのがこれ(夜の10時です)事務所の勾配天井の一番高いところシーリングファンが取り付けてある上部が赤くなっています。天井表面は25.2度その赤いところを測ってみると(上部のさらに赤く白いところは蛍光灯)28.2度3度も高くなっています。ここは熱の橋になりやすいところ原因は1 下地となる木材が入り組んでいて断熱材がきちんと入れられなかった2 下地の木材そのものが断熱材より熱を伝えやすいから3 その木材が蓄熱している単独ではなく複数の原因が考えられます。ちなみに事務所の天井は210(ツーバイテン)20cmほどの垂木で断熱材も同じ厚さで入れてあります。転び止めが熱橋になっているか断熱材の施工に問題があったか断熱材と転び止めの間に隙間があったか・・・・住宅では室内側から見て入り角や出角になったところは熱橋になりやすいことがわかります。この写真は夏ですが冬に撮ればあの部分は濃いブルーつまり周辺より何度も低くなることが予想されます。高い性能の住宅になると熱橋も意識する必要があります。家中の熱橋の面積を足せば相当なものになりますから。ps使い方はとっても簡単普通のデジカメと変わりません、データもUSBでパソコンに送るだけでOK