「今渡の家」に見る壁の厚さと断熱性
おはようございます、紙太材木店の田原です。ここ数日の暖かさで、朝の雑巾がけでもそれほど手が冷たくなりません。それまで濡れた手が冷たくて薪ストーブにかざして温めてましたがようやく解放されそうです。さて、今渡の家の足場が取れました。ガルバリウムと杉板の外壁で今回はバルコニー付きですのでその壁は木桟で造っています。また、板張りの外壁も今回は縦に張っていますから本荘中ノ町の家や大野町の家とは違った趣になっています。以前から「バルコニーなんておやめなさい」と言ってましたが今回はその問題をクリアしてますので設置となりました。詳細はこちらをご覧ください。上の外観写真、バルコニーの左側に袖壁がありますがこれが付加断熱をした壁の厚さです。壁の厚みなんて正面から見ただけでは分かりませんがこのように袖壁になると横断面が推測できるわけで最初の写真の右側に二本立っている柱と比べることができます。柱の横幅サイズは12cmですからなんとなくお分かりいただけるでしょうか。付加断熱と言って通常は柱のサイズ、つまり柱が10.5cmなら10.5cmの厚み分の断熱材を入れますし柱が12cmなら12cmの厚みの断熱材を入れます。ただこれだけでは壁の断熱材の厚みとしては寂しいわけでその壁の外側に付加して断熱材をいれることを付加断熱と言います。もちろん室内側にもう一つ壁を作って入れることも同じように付加断熱と言いますが室内が少し狭くなることから外側に付加断熱するケースが多いです。住まいの暮らし易さの基本、健康性の基本は断熱で、先ず、家中を暖かくすることが大切です。ZEHやエコハウスと言った省エネな住まいが必ずしも暖かで健康的な住まいとは限らないことを知っておく必要があります。