高性能な家に床暖房はいらない?
おはようございます、紙太材木店の田原です。3月も今週で終わり1年の四分の一が過ぎてしまいました。花粉は相変わらずで杉から桧に変わっただけで症状はむしろひどくなったような気がします。ご覧いただいている上の写真は先般内覧会を開いた今渡の家のダイニングの床を写したものです。最近はサーモカメラで写した写真が一般の方のブログなどにも出ていて技術の進歩と大量生産でお手軽な価格で手に入れることができます。黄緑色の四角い枠のようなものが見えますがこれは剛床の床を支える大引きという木材で、ひとマスがおおよそ90cm角です。大引きの大きさは9cm角が一般的ですがここでは断熱材の厚さの関係もあって10.5cm角です。この四角い枠の中に断熱材が入っています。断熱材の入っているところは色が少し赤っぽくなっていて枠のある所より表面温度少し高いことを表しています。この枠は熱橋と言って熱の橋渡しをしています。つまり熱は温度の高いところから低いところに流れていきますが熱をより流れやすくしているのが熱橋でこの部分からは床の熱が床下に流れやすくなっているんですね。逃げやすくなっているといったほうが分かり易いでしょうか。断熱材が入っているところは熱が逃げにくいつまり逃げていくスピードが遅いので熱が少し溜まっている状態で、表面温度は少し高めと言うことになります。壁も同じことが言えます。窓があってその横に45cm間隔で柱が入っています。窓の右横に3本の柱がありますが両サイドの柱は12cmの幅で真ん中の柱は4.5cmですから少し細めですね。壁の柱も床と同様、熱橋になります。でもこの壁の外側には付加断熱がしてあって柱の外側に更に10cmの断熱材が入っています。でも、熱橋と言うことになりますが照準の温度が26.6度ですから(写真の中心の記号)熱橋の柱のところでも24度程度はありますから寒いなんて心配はありません。もちろん、床も照準が27.9度熱橋の黄緑色の大引きも24度ぐらいはありそうですから足が冷たいなんてことはありません。暖房器具はエアコンですがきちんと断熱し気密をとり換気システムを備えるとエアコンだけで十分快適な環境を作ることが出来ます。*2枚の写真のキャブレーションが異なるので色と温度の表示が異なりますが写真右側の温度バーを参考にしてください。