既製品、工業製品には無い魅力がある窓枠
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日から鼻水と目のかゆみが花粉時期の最盛期と同じくらいひどくなってきました。何に反応しているのか・・・住まいが高性能になって壁の断熱材の厚みが従来の2倍ほどになると壁自体の厚みも倍になるわけで上記の写真のように窓台の幅が24センチほどになります。ちょうどいい高さだと腰を掛ける場所に事欠きません。市販品や既製品、つまりパナソニックやウッドワン、リクシルと言った建材メーカーではそのような窓台や窓枠には対応した商品を出していませんから高性能な住まいを作る工務店や設計事務所は色々工夫しています。紙太材木店の場合、従来は上の写真のような積層材と呼ばれる幅の広い板を使ってました。これは幅が3センチほどの無垢材を寄木のように寄せ集めて成形したものです。一枚の板でできればいいのですが値段が高くなりますし、割れや反りのリスクも高くなります。1枚、2枚なら幅が30センチほどの一枚板も使えますが家中の窓枠全てと言うことになるとそんなわけにもいきません。伊礼さんや中村好文さんなどの図面を見ると幅広の板が必要な場合、2枚の板を合わせて使っているケースもあって以前から紙太材木店でも使ってみようと思ってました。もちろん、既製品なんてありませんから大工さんの自作と言うことになるわけで今回は初のお披露目性能とデザインのバランスに加え価格や施工性も考慮しながらということで今回は桧で作りました。積層材よりいい感じ(^^♪東濃桧の淡いピンクが美しい材料の板は今回は桧でしたが栂や杉など、他にも応用できそうですから乞う、ご期待!であります。