住宅格差
おはようございます、紙太材木店の田原です。9月も末ですが昨夜は暑くて寝苦しい美濃地方でした。今日も予想気温は32度ビールが美味しいのは助かります。先週の新住協の総会2日間の総会と言っても議事の審議は1時間ほどでその後の時間は研修や事例報告に実際に建てられている高性能なQ1住宅の見学や解説などです。鎌田先生の基調講演はいろいろあるのですが一般の方向けでは付加断熱の様々な手法や付加断熱に使用できる繊維系のものではない新しい断熱材の紹介がありました。従来、新住協では付加断熱で使用する断熱材は繊維系の断熱材を推奨してきましたがこれは石油化学系のウレタンなどを使用する発泡系断熱材では火災時に延焼する可能性が高くなりそれを避けるためでした。新しい難燃性の断熱材は再評価する必要があるということでそれを付加断熱に使用する手法が紹介されました。外壁の熱貫流率は10%ほど向上しますし従来の付加断熱の手法に比べ作業工程も削減されます。実際、付加断熱の施工方法は様々なやり方があり使用する断熱材の厚みや種類で熱貫流率にかなりの違いが出てきます。どんな付加断熱にするかは年間の暖房費やコストと相談と言うことになります。その他にはQPEXの新しいバージョンが出て一般の方が見てもビジュアルで分かり易い機能が入りました。早速、昨日の新規のお客様の打合せでも使用しましたが評価は上々です。1月のその地域の一番寒い日をモデルに朝6時に家の各室(寝室、LDK、2階ホール、浴室)が何度になるかを設計中の家と過去の省エネ基準の家で比較しながら見ることができるものです。また、山形県ではQ住宅が累計180棟になったことや新住協の本部の久保田さんが自邸を建てられたのでその報告や住み心地などの報告がありました。上の写真は事務局長の会澤さんのレポートの中での資料です。住んでいる地域によってあるいは通っている病院や学校によって医療格差や教育格差があるように、住宅も建てる家によって格差があることを話されました。「格差を作るのではなく住宅格差を世に知らしめ、住宅格差を解消するそのことが未来への活路を開く」さて、今回上の写真の3名の方が理事を退任されました。高性能な住宅業界では知らない人のいないレジェンドと言っていい方で左から金子建築工業の金子一弘会長西方設計の西方里見さん新住協の会澤健二事務局長理事を退任されたといっても三人とも顧問と言う形で残っていただきます。後任はカオル建設の衣川知孝社長鈴木アトリエの鈴木信弘さん紙太材木店の田原の3名どういうわけか私が入っていますがよろしくお願いします。