高性能な家でも差が出る、日射と吹抜け
おはようございます、紙太材木店の田原です。朝、明るくなるのが早くなってきました。春暁(しゅんぎょう)と言う言葉があるのを知ったのは昨夜のプレバトからですが、今朝の0.5度はまだ寒い…この2か月ほどの冬季に紙太材木店で建てた5軒の家を訪れました。完成直後の家が2軒、完成して既に1~3年ほど経過した家が3軒あります。仕様はほぼ共通していてサッシはAW430かエルスターXのトリプルガラス外壁は付加断熱してあり壁の断熱材の厚さは22センチ屋根の断熱材は30センチ~40センチ南面のサッシには共通してガラリ戸かシェード、ブラインドが設置してあります。住んでいる家3軒のお子さん達は共通して素足。中には一家全員素足と言う方もいました。どの家もQ値は1以下、Ua値は0.25~0.35です。どの家も暖かいのは当然ですが、暖房設定温度が微妙に違ってます。ご家族の寒さに対する感覚の違いもありますが、やはり影響するのは日射ということになります。(完成直後の家もエアコンで暖かさの確認をします)当然と言えば当然ですが日当たりが良ければ日射取得量が大きくなるわけで、暖房設定温度は低くなりますし(18度)少なければ設定温度は高くなります(24度)伺った時の外気の温度にも影響されますから一概に18度から24度とも言えませんが、同じ室温22度でも日射が豊富に室内に入ると暖かさの質が明らかに良くなります。日が当たった床や壁の輻射熱の影響ですが、これは敷地条件や周辺建物の配置により変わってきます。しかし感覚的にはむしろ吹抜けの有無や大きさや位置、そこに設置される窓の影響が大きいように感じます。最近では、平屋がブームですが、同じ30坪の家を考えると外壁の面積は約25%減ります。25%外壁が減るということはその分そこについていた窓の数も減るわけです。南面の窓も25%減るとなると暖房負荷も当然高くなります。平屋で南面に吹抜け付きの総二階と同じ質の暖かさ、と言うのはなかなか難しいものがあります。技術的には何とかなりそうですが、コストや効果の検証も必要です…でも、ちょっと考えてみる価値はありそうです。