推奨する暖かさのレベル Q1住宅
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は8度台まで冷えた美濃地方。日中は20度を越えるようですが、朝晩は上着が手放せなくなりました。明日から前野町の建て方で本日は先週に引き続き土台を伏せています。平屋住まいで30坪の大きさですから、総二階建ての30坪の住宅の2倍の大きさの基礎ということになります。土台伏せにかかる時間も2倍。先週の雨で基礎の中に溜まった水も2倍でしたから、汲み出すのに難儀しました。建設地は愛知県で地域区分は6地域Ua値は0.26でHeat20のG3をクリアしています。G3クリアというと新築検討者の中にはオッと思われる方もいるかもしれませんが、Q1住宅の区分で言うとレベル2で残念ながらレベル3には届きません。Q1住宅のレベル評価は省エネ基準住宅のモデルに対して、床面積当たりの熱負荷を計算したものです。簡単に言うとQ1住宅レベル2の場合は家中暖房して省エネ基準住宅の暖房費の30%以下つまり三分の一以下の暖房費で済む住宅をいいます。レベル3になるとこれが20%以下で五分の一以下となってかなりハードルが高くなります。省エネ基準住宅で一冬の暖房費が8万円かかったとするとQ1住宅レベル3の家だと家中暖房して1万6千円で済む計算です。Q1住宅は判断の基準が床面積あたりの暖房費ですから、実際の生活感にダイレクトに結びつきます。以前もお話ししましたがUa値はあくまで外皮から逃げていく熱だけを評価する基準です。日射や生活熱,熱交換換気など暖房費にプラスになる要素は評価されません。同じUa値の家で、同じような家族構成で、同じような生活をしても、暖房費に差が出ることも普通におこります。一般的に同じ床面積の平家と総二階建ての家では平屋の家は熱的に不利になります。坪当たりの単価を比較しても平屋の方が数%高くなります。もちろん一つのフロアで生活が完結するのはとても魅力的ですが、様々な要素を検討し理解したうえで、平屋にするか二階建てにするか考える必要があります。暖房費が多少かかってもワンフロアの生活に魅力を感じる方もいれば、暖かさ優先の方もいます。人それぞれですが、この家の場合レベル2で全室暖房しても一冬の暖房費は1万5千円ほど。これがレベル3になると11.320円ですから3700円くらいしか違いはありません。大切なのは経済的な負担を感じることなく、暑さ寒さのストレスのない住まいを考えることです。紙太材木店ではQ1住宅のレベル2以上を推奨します。