城屋敷の家の手仕事
おはようございます、紙太材木店の田原です。雨、降りませんね。期待しているわけではないんですが降るならさっさと降ってくれ、今なら降ってもいいけど建前の時や土台伏せの時は勘弁してほしいというのがホンネ。建前の時は神頼みしかありません。さて、城屋敷の家の壁。そとん壁を塗った後、表面をかき落とししている最中。塗って固まる前に金属のブラシで落とします。グレーの濃い色に見えますが、これは濡れているから。見本帳の中では一番明るい色で、乾くとかなり白くなります。こちらの家の外壁はほぼ9割が杉板張り、そとん壁は玄関周りの一部になります。ただ、正面の道路からは目隠しの縦格子が付きますから、そとん壁が塗ってあるようには見えません。外から見れば全面杉板張りの家に見えますが、訪れる人が通路側に入って初めて塗り壁に気づく次第。内部の大工さんの工事も今日で終了。紙太材木店では家具も相当程度大工さんが作りますから造作工事が終わっても家具つくりにある程度日数が必要ですし、それなりに手間がかかります。出来上がってしまえば表面的な仕上がり具合しかわかりません。上の写真の横格子も繋いでしまえば分かりませんが、接続部分にはダボを入れて何年もの時を経て乾燥しても、ズレや目違いが生じないようにしてあります。横格子は無垢材で乾燥してますが継手はトンと付けただけではいつの日にかズレるという認識があれば、何かの細工が必要なのは誰でもわかります。無垢材は工業製品ではありませんから全て現場で加工する必要があります。この格子も大工さんが元は板状のものを同じサイズに切りそろえ、4つの面をカンナをかけて仕上げてあります。単に買ってきたものを取り付けるだけではありません。今だけ、金だけ、自分だけの家づくりとは別の世界です。城屋敷の家来月には完成しますので、見学会を開催する予定です。住まい手の奥様の選んだ素敵なキッチンやタイルに加え、大工さんの手仕事が随所に見られます。もちろん性能も西方流で言えばQ1住宅L2-T3開催日時等の詳細は後日お伝えしますのでご興味のある方はお見逃しなく。