病室並みに・・・
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝もマイナス2度の美濃地方。予報では今週も真冬の寒さが続くとか…日中10度を超えたのは、今月は3日ほどしかありません。皆さん、暖かくして過ごしましょう。今週、私の友人が入院して手術したのは今月オープンした中部国際医療センター。以前の名称は木澤病院で地域の中核病院でした。市の中心部にありましたが手狭で移転しましたから、医療設備に限らず設備は最新式です。その彼が「まったくもって快適で、家よりはるかに過ごしやすい、田原もこういう家を設計せい」とラインでわざわざ言ってきました。病院に限らず大きなビルや建物の空調設計は、専門の設備設計事務所が入ります。ですから、病院などでは冬でも暖かで働いている看護師さんや医師は軽装です。もちろん、患者さん達も同様です。しかし、住宅の設計には設備設計の専門家が入るわけではありません。設計者の経験と勘での暖房と冷房と空調。中には今でも、夏の暑さ対策は通風でという剛の者もいます。ようやく最近はUa値がとかQ値がとか言われるようになりましたが、まだそれは入口にしかすぎません。つまり、そこからがスタートということになります。Ua値が○○だから温度差が20度あると○○ワットの熱が外皮から逃げるから○○のエアコンを設置すれば1台で家中暖房、冷房できます。というのはある意味机上の計算。ビルや病院のように大規模な空調設備が使えるわけではない住宅。予算にも制限がある中で、快適な温熱環境を設計しようとするとそれはそれで工夫が必要です。暖かい空気がどの部屋にどれだけ必要なのか?無視しようにも無視できない潜熱が、計算に組み込まれているか?ある部屋は3面外壁に囲まれてるけれど、この部屋は1面だけとなると逃げていく熱も必要な熱も部屋毎に違うけれど、1台のエアコン?住宅の空調設計、学べば学ぶほど奥が深いのが分かります。ということで日進月歩の住宅の温熱環境。ついていくだけで精一杯ですが、まだまだ頑張らねばと思うこの頃。病室とまではいかなくても何とかそこに近づきたいと思う次第。