透湿ルーフィング
おはようございます、紙太材木店の田原です。一昨日、昨日と羽島の家の建前。私自身は何もできないのですが、唯一、お手伝いできるのがこのブルーシート張り。でも、このブルーシートはタッカーと呼ばれる大きなホチキスで貼り付けるのですが、止付けの最中、自分の人差し指の爪を叩いてしまいました。つまり、お前は何もするなと言うことかと…建前当日の朝8時までは雨が降ってましたが天気予報通り8時にピタリと雨が止み、無事二日間の建前を終えることができました。今日は雨の予報ですので間隙を縫っての工事。誰がハレオトコ、ハレオンナかはわかりません。最近は一般の方でも透湿防水シートの事を知ってる方が多くなりました。主に外壁に張られるシート、壁の中に入った水蒸気を外に出す役割があります。もちろん、水蒸気は出て行ってもらわなければなりませんが、水は入ってきてもらっては困るので防水機能も必要です。このシートが透湿、つまり湿気(水蒸気)を通すためには、シートの外側に隙間が必要です。何かで塞がれていては、通ってきた水蒸気の行き場がなくなってしまうからです。様々な透湿防水シートがありますから、どのメーカーのものを使うかは設計者や施行者の判断と言うことになります。最近は屋根にもこの透湿防水シートが使われるようになりました。瓦の下には水が入る可能性が高いので、従来は屋根にはアスファルトルーフィングというものが使われてきました。簡単に言うと、紙にアスファルトがしみ込ませてあるものとお考え下さい。このルーフィングは冒頭で紹介したタッカーという大きなホチキスで止付けますが、瓦の下に入った水がこのホチキスの針の穴から入っては困ります。そのためホチキスの針に密着して、水か入らないようにアスファルトがしみ込ませてあります。しかし、このアスファルトルーフィングは透湿抵抗がとても大きく、水蒸気を通しません。屋根に合板が使ってあり、その上にアスファルトルーフィングが敷いてあると、屋根裏の合板の内側で結露を起こす可能性が高くなります。そのため最近では、屋根にも透湿性のあるルーフィングを使用するようになりました。つまり壁の構造と同じようにこの透湿性のあるルーフィングを使用すると、ルーフィングの外側に通気層が必要となります。屋根の合板と断熱材の間に通気層があれば大丈夫ですが、そうでなければガルバリウムの屋根と透湿性のあるルーフィングの間には、外壁と同じく通気層が必要です。屋根を二重にするのはこんな意味もありますが、昔ながらの施行をすれば手間もお金もかかりませんから早く、安くできます。もちろん上で述べたリスクとは隣り合わせとなります。コロナやウッドショック、さらには今後予想されるウクライナでの戦争の影響を考えると住宅価格の高騰は避けられません。どんな住まいを建てるかは、最終的にはご自分で判断するしかありません。お会いしたい方、家づくりのご相談したい方の予約フォームはこちらからhttps://www.kamita-zaimokuten.jp/reservation.html