実は
こんばんは紙太材木店の田原です。世間ではすっかりお休みモードですが、地方の商家は違ってお正月準備で大忙し・・・山にお松を迎えに行って門松を3組お餅をついて鏡餅の大きなのを2組中くらいのものを1組普通サイズを14組紙垂も作って神棚の掃除をして・・・門松は松の枝だけで作ったシンプルな松飾り。虚飾を排した伝統の松飾りですが、3組6本の松が松くい虫の影響でなかなか揃わない…山に形が良くてサイズが揃った松が生えていないんですね。写真の松が3組、左の松が少し大きいのは松くい虫のせい。温暖化はこんなところにも影響しています。さて、2022年を総括するといよいよ日本の住宅産業も本格的な性能時代に突入しました。過去には充填断熱vs外断熱をはじめ様々な流派?の間で住まい手そっちのけで、足の引っ張り合い。自分たちこそ正当な「暖かい家」なんてこともありましたから、流派が違うと親の仇か?なんて議論にも発展した時代がありました。幸い現在では家を新築される方をはじめ、実務者も含め多くの方が、数値を基準に判断されるようになりました。その結果、多くの家を新築検討される方の間で暖かい家の共通の基準が出来上がり、家を建てる側の無益な派閥間抗争、流派間の争いは見られなくなりました。新住協やパッシブハウスジャパンの会員名簿を見れば、多くの会員が両方に入っています。新住協の顧問の西方さん理事の岸野さん支部長の相模さんはPHJの会員ですし、PHJの代表の森さんやパッシブハウスデザイナーの鎌倉さんは新住協の会員です。他にも私の旧知の多くの会員が、両方に入っています。その他にもフォワードツー1985等、性能に担保されたより暮らし易い住まいを目指す工務店や設計事務所の集まりは各地にあります。一般の方が危惧するような、それぞれの組織間で足を引っ張り合うようなことはありません。目指すところは同じで、論理的なエビデンスで判断され、評価されるからです。2023年はどんな年になるかわかりません。住宅ローンの金利どうなるかエネルギー資源の高騰がどこまで行くのか自分がこれから建てる住宅は20年後、30年後、あるいは40年後自分達が亡くなった後も、子供たちや地域社会に必要とされる住まいかどうか実はそんなことが問われる時代に日本は突入しました。誰とどんな家を建てるかそれが問題です。