畳と障子に思うこと
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も少し肌寒く9度の美濃地方。朝だけ、ストーブを焚いています(^^♪9連休の方もいると思われますが、住宅業界は暦通りの休みと言うところと盆,正月,5月の連休は営業のゴールデンタイム休みなんてとんでもないというHMの二つに分かれます。働き方改革の影響もあって、工務店でも安定してる会社は休みのところが多いように思います。長屋の改修工事は既にお話ししていますが、味噌部屋の二階にいくつもの樽がありました。50年以上使われていませんから隙間ができて割れていたり、箍(タガ)も外れて使えそうなものはありませんでした。ただ、外れたタガを処分するのが忍びなく洗って置いてあります。何に使うということも無いのですがなんとなく惹かれるものがあります。接着剤も釘も使わずどういう作りかどうやって編むかYOUTUBEで検索するとすぐ出てきましたから連休中に作ってみるつもりです。意外に面白そうです(何に使う?)日本人の生活様式が洋風化されてずいぶん経ちます。私が建築業界に入った頃は、2x4の家でさえ和室と床の間が半数以上の家にありました。今では床の間は純和風な家以外では見かけることはありませんし、和室も畳のコーナーあるいは畳の敷いてある部屋になっています。身近にある日本の建築文化となると畳と障子ですが、私としては何とか今の生活様式の中に残したいものの筆頭。日本人なのに日本の建築文化の代表である畳や障子を知らない私が建てた家で育ったお子さんにはそうなってほしくないなと勝手に思ってます。障子に興味を持てば同じような紙でできている襖にも目が行きます。襖には襖絵という絵も描き狩野派の襖絵は国宝にもなっています。更には屏風も…教養とまではいかなくても、障子から日本文化への興味も広がります。畳も障子も自然のサイクルの中で再生されます。畳は表面が傷んできたら、裏返しができます。そうです、裏返してもう一度使えるリバーシブルなものです。さらに、裏返しても傷んだら表面のイグサだけ張り替えることができます。(表替えと言います)合板のフローリングでは考えられない、とっても便利でびっくりぽんなのが畳です。恐らく、そのことを知っているのは40代以降の方でしょうか。若い方は畳がそのように利用されてきたことはご存じないのではないでしょうか。障子も張替えの事を考えて躊躇される方がいますが、実は簡単。若い方でも子供のころ、母親に手伝わされた記憶がある方もいるはずです。YOUTUBEでも張替えの動画が出てますが食わず嫌いと同じで、意外に簡単のものです。と言うことで新築をお考えの方は、畳や障子に代表される日本の建築文化を代表する畳や障子を検討してください。普段接していればお子さん達は何かしら思うことがあるはずです。