なぜそうなる?
おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴の日が続いてます。今朝は8度の美濃地方、朝晩は暖房が欲しくなります。先日のPHJの勉強会。PHPPでの検証や熱橋解析をするコンサルの鎌倉さんが静岡パッシブハウスの 事例発表をしてましたが静岡は7地域なんですね。サッシは430でいけてました。その他の仕様も、紙太材木店の現在の仕様とほぼ同じ。と言うことは今後、日射の豊富な7地域でのパッシブハウスは相当程度出てくる可能性がありそうですね。(但し、PHの基準都市のエリアでなければNG。ex豊橋は7地域だけど、PHの基準都市は名古屋になるので静岡仕様ではムリ)いつもお伝えしていますが、パッシブハウスの基準は暖房需要(暖房負荷)で年間15kwh/m2Q1.0住宅も暖房エネルギーの消費量に基づいてレベルを判定しています。どちらもUa値がどうのという基準はありません。暖房負荷(暖房需要)を満たすための方策として断熱です。LineやX、You TubeもそうですがUa値が云々でという質問や議論が多数で、暖房負荷に関する言及はかなりの少数派・・・なぜそうなる?なぜ基準が暖房負荷にならないか?うがった見方をすると、大手のHMの家の多くは型式認定住宅。地域ごとに異なる日射や気温が考慮されて、型式の認定を受けているわけではありません。シリーズやその型で長期優良住宅の認定等を受けているわけですから、勝手に変えれば認定は受けられません。暖房負荷(暖房需要)を基準にしてしまうと住宅における型式認定の仕組みが、意味をなさなくなることになります。それは大手のHMにとっても国交省にとっても都合が悪いことになります。新しい基準で査定をすると今までの認定が無効と言うことになれば、既に家を建てて認定を取った人にもHMも国交省も含め関係者には悪夢以外ありません。傷みを伴う改革は、日本の一番できないところです。この30年以上の経済的な停滞をもたらしているとも言えます。誰もが責任を取りたくないし批判の矢面に立ちたくない・・・・・住宅の省エネの義務化や断熱の義務化と一歩ずつ進んでいますが、世界のスタンダードや基準の方向とはズレがあります。耐震基準この基準は1984年以降、何度か改正され順次強化されてきてます。強化される前の基準で建てられた家は既存不適格とされます。耐震については変化を恐れることなく、強化が進んできました。それができるのですからUa値から暖房負荷(暖房需要)や冷房負荷に基準を変えることも、できない訳ではないはずと思いたい。あるべき方向性はそちらなのですから。これから家を建てることを検討される方はUa値よりも暖房負荷(暖房需要)や冷房負荷(冷房需要)を見てください。日射が豊富な地域であれば付加断熱の前に考えることがあります。