もう一つ
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日の午後は暖かく午前中に焚いていた薪ストーブのおかげで午後は何の暖房もしなくても大丈夫でした。今日の最高気温予想は9度、一日ストーブにお世話になりそうです。毎年、新建ハウジングが年初に住宅産業大予測を出します。アマゾンでも購入可能ですので興味のある方はお取り寄せください。いろんな予測や記事がありますが、直近3年以内に家を建てた人や1年以内にリフォームや新築を計画している人のアンケートがありました。長期優良住宅の理解度のアンケートでは、30代男性で68.6%が内容も含め理解している同女性で40.2%が同じ答えです。同じように40代男性で39.4%同女性が27.3%30代はともかく、40代は微妙ですね。実は20代男性は、同じアンケートで75%が内容も含め理解しているとあります。長期優良住宅は中古住宅の評価を正しく行うための基準となるものです。現行では新築住宅でも20年から25年で市場価値は一律でゼロになっています。日本は木造住宅の減価償却期間が22年になっているから仕方がないという意見もありますが、アメリカでも減価償却期間は27.5年と日本とそれほど違いはありません。日本では35年間ローンを払い続けますがその途中で建物の資産価値はゼロ。アメリカでは中古住宅の評価は20年経っても30年経っても市場が決めますから、きちんと手入れされていれば資産価値が維持されます。本来あるべき住宅の価値は適宜適切なメンテナンスがされていれば相当程度維持されるべきですが、日本ではそうではありません。それを何とか改善しようとしているのが長期優良住宅制度です。従来は中古になった住宅をきちんと評価する基準がありませんでした。この家の耐震性はどんだけあるの?補修の記録はあるの?省エネ性は?断熱性は?何にも分かりません。なので年数で一律評価する。その基準に減価償却期間を当てていました。国は何とかそれを変えようとしています。老後の資産(家)がゼロが現状。それが市場で評価される資産になれば、老後資金の年金の代わりになります。国としては年金はそんなに払えないけれど家が評価されれば、資産(家)=老後資金になるよね。だから、長期優良住宅を建ててねそれが自分達自身を助けることになりますよ。そんなことは、言いませんけれど…で、気にしていただきたいのはここから。長期優良住宅の耐震基準は昨年引き上げられて、耐震等級3これはとても良かったことですが、2022年以前の長期優良住宅は省エネ基準は断熱性能等級4一次エネルギーの消費性能等級の基準は無し。2022年10月からは断熱性能等級6一次エネルギー消費性能等級は6となりました。つまりどんどん変わっていますし、変わっていくことが予想されます。そしてこの基準は最低この数値を満たしていればOKと言う基準。そこで、BELS(ベルス)先ほどの調査ではBELSの認知度は、30代男性 11.4%同女性 5.8%40代男性 6.1%同女性 1.3%全くと言っていいほど知られていません。長期優良住宅では省エネ性は断熱性能等級と一次エネルギー消費等級だけです。BELSは建物のエネルギー性能を評価する制度です。太陽光パネルを設置していれば設置している時と設置していない場合のエネルギー消費量等を評価してあります。簡単に言えばその家で生活した場合、どれだけエネルギーを消費する家か長期優良住宅だけでは分からない部分を明確にしているのがBELS。将来の資産価値を担保するという意味では、長期優良住宅だけでなくBELSの取得も考える必要があります。本来なら二つを合わせた制度が出来れば、誰もが分かりやすくていいのですが・・・p.s.BELSより更に知られていない設計(建築)住宅性能評価もあります。いろんな性能評価がありますから長期優良住宅と合わせて設計者とご相談下さい。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから