エコハウス現場写真帳
こんばんは紙太材木店の田原です。連休前半の最終日、色々あって更新がこの時間になりましたm(__)mさて、連休中にお打ち合わせをした方が夢建築工房の岸野さんが6年ほど前に書かれた「エコハウス現場写真帳」をお持ちでした。既に設計契約もいただき詳細設計に入っている段階なので、仕様書の説明や具体的な納まりなど細かい所まで打合せをしています。どんな材料を使うのかどんな納まりになるのかなど住まい手の方は自動車関係の設計の仕事をされているので、職業柄ご自分でも調べるのが好きですし、苦にされる様子はありません。一般的に住宅の実務者と住まい手の知識や技術の格差は相当程度あって、住宅の各所の納まりや使用する建材などはある意味、信頼してお任せするというスタイルです。今でもほとんどのケースでは、そうなっています。つまり、推奨される資材や正しい施工なるものが一般の方には未知の領域あるいは、よくわからない分野であるため信頼して任せる以外ありませんでした。この本は題名が「エコハウス現場写真帳」なのでピンと来ないかもしれませんが、実は高性能な住宅の工事や施工と言ったキモの部分を説明、解説した本です。従来、高性能な住宅について様々な本が出ていますが、実際の工事や施工についての本は出ていません。高性能な住宅の理論や仕組みは分かっていてもじゃあ、それを成立させるための施工は?先日紹介した辻先生の「ぜんぶ絵でわかるエコハウス」も施工や現場での工事について書いてあるわけではありません。実際、工事をするのは大工さんや電気屋さん水道屋さんや空調屋さんと言った職人さん達で、その仕事の内容を指示しているのが工務店の現場監督と言うことになります。現場を管理する人が分かっていないと全ては絵に描いた餅。設計だけする設計事務所の設計士の多くは多分分かっていません。どう施工するかわかっていませんから監理できないので、工務店にお任せとなります。簡単に言うと気密シートを張る必要性は分かっていてもどのように貼ったらいいかは?教科書はありません。学校の授業でもありません。現在の学校の建築科ではあるかもしれませんが、現在実務についている設計者の学校時代には誰も習っていないはずです。写真と図で相当詳しく解説されていますから一般の方が見てもそれなりに理解できますし、実務に携わる方にもとても参考になる本です。この本のやり方が全てではありませんし、各工務店毎に施工方法の違いがあると思いますが、違いがあるのは当然としてなぜその施工なのかなぜその材料なのか担当者の聞いてみることはとても大切です。高性能な住宅をお考えの方は購入しても損はありません。自分の家がどんな施工をされるのか、本と比較しながら楽しむことができます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから