富の蓄積
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は空調講座で大阪西紋建匠さんの ゆっくりばこ が会場です。築55年の家を改修した模様はこちらから社長の西さんとはMOKスクールや北海道断熱研修など、最近会う機会が多いのですが奥様の村上あさひさんとは初めて?お会いします。村上さんは三澤先生のエムズ建築事務所のご出身で現在は一級建築士事務所MUKを主宰されています。三澤先生繋がりで住宅医の検定会でも一緒だったようですが、検定会の発表のことで頭がいっぱいで、お会いした記憶が全くありません。ただ、FBでは何年も前から友達になっていますから恐らく住宅医がきっかけでしょう。村上さんのMUKが設計で西さんの西紋建匠さんが施行という二人三脚の体制でやっておられます。ゆっくりばこへは栂・美木多駅から歩いて行ったのですが、15分ほどの間に何件もの立派な家の前を通りました。立派な家と言うのは日本家屋のことで、それも最近建てられたのではなく恐らく戦前からある家々で長屋門がある家も多くありました。グーグルマップで見て頂くと一目瞭然ですがその家々がポツンポツンとあるのではなく、そこら中にと言うかそのエリア全体がそんな家だらけです。昔からの歴史のある堺ですから富の蓄積もあるわけです。ここまでとは思いもしませんでした。戦後、世代が代わる度に住まいを建ててきた日本ですが、そんな世界とは無縁な地域が堺にはありました。この街を見れば世代が代わる度に家を建てる、あるいは建てざるを得なかったかもしれませんがそれがいかに各個人の富を消費してしまうことなのかがわかります。どんな家を建てるのも自由かもしれませんが、これから建てる方の家は少なくても基本的な性能である耐震、断熱、気密、換気について次の世代、その次の世代に通用する性能を持たせる必要があります。自分のお子さんが住まなくてもお子さんと同じ世代の人が多大な改修費用をかけなくても受け継げる家であれば、その家は残っていきますし世代が代わる度に背負わされてきた住宅ローンからも解放されます。あのような立派な家を建てる必要はありませんが、次の世代にも通用するような性能でなければその住宅は昭和の時代の消費されていく消費財と同じと言うことになります。健康のためとバスに乗らず、駅から歩いて行ったおかげでいいものが見れました。冒頭の門は長屋門で材は全てケヤキです。扉はケヤキの一枚板でブックマッチになっています。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから