日射が豊富な地域の 南側の窓ガラス
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は6.5度と今年一番の冷え込み実は昨日の朝も寒かったので、薪ストーブを焚きました。事務所の中は18度あるんですが、外が一桁台の気温では早晩寒くなってしまいます。すぐに寒くなる理由は隙間だらけなので冷たい空気が入ってくるから。部屋を暖めると暖かい空気は上の方に上がり、そのあたりの隙間から出ていく。出ていった分の空気と同じ分だけ床近くの隙間から冷たい空気が入ってくる。これでは暖房してもなかかな暖かくはなりません。加えて、室内で発生した冷気が下りてくる。どういう意味かと言うと外の冷たい空気でサッシのガラスの表面が冷やされます。するとそこに接している室内側の空気が冷やされ、それが冷気となってガラス表面を滝のようにゆっくり下りてきて最後は床の上を這って足元に忍び寄ってくる・・・少し前のアルミサッシのペアガラスの断熱性は断熱材の入った壁に比べれば10分に1程度。ペアガラスさえあれば大丈夫と言うわけではありません。ガラスにはいろんな種類がありますしサッシの枠も樹脂やアルミ樹脂や木など様々です。サッシのガラス種類によって日射が良く入ってくるガラスと断熱性を高めたガラスがあります。ガラスの日射取得率を見るとその数値で違いが分かります。数字が大きいほど多くの日射が入ります。サッシのUw値を見ると断熱性が分かります。数字が小さいほど、断熱性が良くなります。実は従来のサッシのガラスは上の二つの性能は両立しません。つまり、日射がたくさん入って冬に家の中を温めてくれるガラスは、断熱性が良くありません。逆に断熱性を優先したガラスだと日射取得率が低くて、お日様にあたっているのになんだかそれほど暖かくない。南側のサッシのガラスにどちらの性格のガラスを使うか?日射優先のガラスだと昼間は暖かくていいけど夜は断熱性が低い断熱性優先のガラスだと夜は断熱が効いているけど昼間の陽射しがなんだか弱い日射取得型ガラスと日射遮蔽型ガラスこの二つのガラスの使い分けを計算して年間の暖房負荷がどうかを計算します。でも実は海外製のガラスには上の二つが両立するものがありました。スマートウイン佐藤の窓のガラスはそれです。ここにきて日射取得率が高くて同時に断熱性も高いそんなガラスを使ったサッシがYKKやシャノンから出始めました。太平洋側で日射が豊富な地域の南側の窓は今後このガラスになっていくでしょう。南面のガラスに無頓着な設計者もまだまだ多くいます。新築を検討される方は南面のガラスを意識する必要があります。新住協の鎌田先生がReplanに寄稿しているQ1.0住宅デザイン論で詳しく解説されてますからご覧ください。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから