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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 昨日は岐阜に居たので気づかなかったのですが、 この辺りでは土砂降りの雨とともに雹も降ったようで、 まるで先日の春の嵐ようだったとか。 現場ではなにごと無かったようで 一安心でした。 さて、 時々このブログで Q値、Q値とオウムのように繰り返される言葉Q値(笑) 簡単に言えば 家から逃げていく熱のこと 逃げていく熱が沢山なら 家の中でストーブを焚いてもすぐ冷えてしまいます。 つまり寒い家 逃げていく熱が少なければ ちょっとした暖房で暖かさが持続します。 つまり暖かい家 その基準が次世代省エネ基準で決まっていて 1地域 北海道は1.6 2地域 青森、岩手、秋田は1.9 3地域 福島、山県、新潟、長野、宮城、栃木が2.4 関東以西はほとんど 4地域で2.7 岐阜の美濃地方はほとんど4地域の2.7 (郡上などは別ですよ、あそこは奥美濃) (飛騨地方も違います) 当然ながら、 北へ行くほど逃げていく熱を少なく規定していますね。 ちなみに暖かい沖縄は3.7でOK さて、 Q値を計算するソフトQpex なかなかの優れもので 家の中の気温の設定をかえた時の 暖房用の灯油消費量も計算できます。 八百津町の家、H邸で比較してみましょう あの家はいろんな工夫もあり Q値は1.79という優等生 同じ建物で4地域、Q値2.7の次世代省エネ基準とした場合 温度設定をかえてどのくらい暖房エネルギーに違いが出るか比べてみると、 年間暖房エネルギーの比較 24時間同じ温度にした場合(家中です) 紙太の家(Q=1.8)次世代省エネ(Q=2.7) 温度16度 536L 1064L 18 783L 1485L 20 1076L 1973L 22 1414L 2530L 24 1798L 3156L グラフにしてみるとよく分かります。 ・家の中を全室どの温度に設定しても灯油使用量は次世代省エネの半分で済みます。 ・設定温度を1度上げると15%灯油使用量がふえます。 ・22度設定で次世代省エネ基準では2530Lの灯油が必要 家中どこでも22度という 温度のバリアフリーを達成しようとすると 次世代省エネ基準では2530L必要 (仮想床を含んだ相当延べ床面積が165m2ですから 結構必要となります) 結論 次世代省エネ基準ですらこの程度、 基準すれすれクリアの家や 断熱や気密の取れていない家(新築の8割程度) 冬の暖房にはまだまだ相当のエネルギーが必要です。 オール電化で 年間平均光熱費(暖冷房費含む)12万を目指す工務店研究会が 私たちの百年の家プロジェクト 達成している家は何件もあります。 スマートハウスに代表される 太陽光パネルや畜電池なんぞ使わなくても 十分達成出来ます。 設備に頼る住宅ではなく きちんとした性能のある住宅が今は求められてます。 国はどうして設備ばっかり勧めるんでしょう。 それでは 皆さん、また明日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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