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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 明日からの三連休は雨模様のようで 今朝の気温も先日と打って変わって14度と 10度近い差があります。 さて前回、正しい暖房と言いましたが それについての私の考え 世の中にはいろんな法律があって ドイツやアメリカでは アパートのオーナーはその住居の室温を 冬季に18度とか20度以上にしなければならない法律があると こちらのブログにもご紹介されています。 人の居るリビングだけでなく 全室その温度にする必要があるわけですから 廊下が寒いとかトイレやバスが寒いなんてことは無いわけで ヒートショックあるとすれば 寒い外から帰ってきた時ぐらいでしょうか(^_^) 自然派と称する工務店の中には 室内は寒いほうが体が鍛えられるとか健康になって 子供のためにはいいなどと言われることもありますが アメリアやヨーロッパのアパートの住人が風邪をひきやすいとか ひ弱だなどと聞いたことはありません。 体を鍛えるには外で運動するのが一番 家はその疲れを癒す場所であると考えれば 外で運動して、家の中でも寒い思いをして 体を鍛える?というのは 私にはクエスチョンであります。 美濃地方では 11月から4月の半ばまでが暖房期 ほぼ6ヶ月あります。 この期間、家の中の室温をどこでも18度できれば20度以上にすることが 家の中でヒートショックを起こさせない つまり健康に暮らせる正しい暖房と考えます。 さて、 家中20度以上にする どの部屋もです。 同時に考えなければならないのはその費用 20度の室温を維持するための暖房費も 考えなければ意味がありません。 どんなスカスカ住宅でも ガンガンストーブを焚けば20度以上になりますが その費用もガンガン上がります。 ドイツのパッシブハウスの基準では 暖房負荷が15kwh/m2以下と規定しています。 (その他にも規定がありますが今回は暖房) つまり ガンガンストーブを焚けないんですね。 そんなことをすればこの数字をすぐに超えてしまいます。 金額で出てないのは 為替の問題や暖房に使うエネルギーが ガスや灯油、電気と様々なので 国ごとのあるいは家庭ごとの比較ができないため kwhでしたら灯油もガスも変換できます。 エアコンで暖房する家も 灯油で暖房する家も ガスで暖房する家も kwhというひとつのものさしで比較できます。 それが15kwh/m2 100m2、30坪の家なら 15x100で1500kwh ということになります。 既にEUではエネルギーパスといって 家の性能を数値化して消費者に示すことが義務化されています。 つまり、あなたが来年家を建てるとして その家で冬季に全室20度以上にしたとき どのぐらいの暖房費が必要か明示しなければならないという法律です。 EUで家を建てる人はその数値をみて 比較検討ということになりますから 暖かい家などという日本でよく使われる抽象的な文言では誰も家を買いません。 正しい暖房とは冬季に家の中のどの部屋も 20度以上に保たれていること。 同時に消費していい熱量はパッシブハウスで基準で行けば15kwh/m2 日本でも2030年ごろにはそれが標準になると思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月21日 21時26分32秒
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