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カテゴリ:古い民家の再生
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 本日は台風襲来と新住協の全国総会(名古屋)が重なりました。 台風養生は昨日のうちに終えましたが、 雨台風と言われていてもそこは台風、 現場が気になります。 さて、 本日は先日行われた 岐阜県近代和風建築総合調査の詳細調査の様子 3月にも行われましたが 今回調査に来られた方は 岐阜県近代和風建築総合調査研究会専門委員の 建築装飾技術史研究所の窪寺茂先生 元 社団法人和歌山県文化財センター参与の鳴海祥博先生 それに前回と同じく名工大の麓和善先生 皆さんその道のプロフェッショナルですから 何十年住んでいても知らなかったことが いろいろ分かりました(^_^;) 事務所の中はご覧のように壁(ほぼ建具)も天井も黒い色をしています。 さて、これは着色したものか 経年変化によるものか? 着色だとすると、柿渋、漆が考えられるそうですが 専門家3人の中でも意見が分かれました。 で、何十年も同じところにかかっている時計を外してみると 白木が出てきて、一件落着 着色ではなく経年変化によるものと判明しました。 そのほかに千本格子の建具は漆、板戸は柿渋 金庫も漆塗りとか 次は茶室の棚板は何の木か? ということで鳩首凝議 今回の調査では使用してある材料(樹種)の特定 例えば、針葉樹の杉なのか檜なのか あるいは広葉樹の櫟(いちい)か欅(けやき)かということと 建築当初に木材に何らかの装飾がしてあった痕跡はないかなどということのようで、 皆さん、照明、カメラとルーペをお持ちで丁寧にご覧になっていきます。 こちらは出書院の脇に使ってある板の木目模様に 何らかの装飾痕あるということでご覧になっています。 襖も調査対象のようで 使ってある横糸に注目されていました。 建築に携わる者としてはとても興味があるわけで 専門の先生方と話ができて 3時間程の調査でしたが私としてもとても充実した時間となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月21日 19時57分41秒
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