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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 今朝は10度の美濃地方 事務所の中は 21.8度 本日は少々断熱マニアックなお話 興味ない奥様はスルーしてもOKです(^_^;) これでマキコDXに火をいれると暑くなるんですが 窓の外の紅葉した葉っぱなんかを見るとついつい燃やしてしまいます。 室内と室外の温度の差が11度程度 何も暖房してない、人もいないんですね。 自然温度差と言いますが 実はこれ最新のQ-1住宅でもなかなか実現が難しい数字で 壁に20cmの断熱材、天井に30cmの厚さの断熱材を入れただけではちょっと無理 自然温度差が大きければ快適な温度である24度程度まで暖房して気温を上げるには 少しの電気代や灯油代で済むことは誰でもわかります。 上の表は昨年お引渡しをした物件でQ値計算をしたもの Q-1住宅でQ値は1.098 自然温度差は9.97度 室外が0度、室内が24度と仮定したとき 自然温度差が9.97度ということは (24-9.97)x1.098x120m2=1.84kw 家中暖房しても 2.2KWの6畳用エアコン1台でおつりがくる計算です。 実は昨年から紙太材木店では 別に頼まれているわけではないのですが 勝手に断熱性を上げておりました。 従来でも東北3県並だったのをもう一段階UPです。 さて、Q値計をすると冬の室内を温めるのに どれだけのお金がかかるのか計算できるわけですが 気をつけなければならないことがあります。 それは隙間 上の計算でもそうですが 計算上は隙間は無くて完璧な気密が取れていると仮定して計算されます。 でも、これって無理なんですね。 一般的にはC値と言われますが それが変わるとどれだけQ値に影響を及ぼすか Q値計算上は換気回数で表され 0.5回/hとして計算されますが これはC値0.3を切るぐらいのとてもいい数字で出されています。 実際の一般的な住宅の場合のC値は4から5ぐらいと言われてます。 C値が5ぐらいだと総漏気量は2回/h それに換気回数が0.5回/hですから 合計2.5回/hとなります。 手元の資料のQ値が0.855の物件 これは換気回数が0.5回で設定した値 これを2.5回に設定すると Q値は1.16に上昇します。 1.16-0.855 たった0.305しか違わないじゃない。 でもね 床面積1m2あたりのひと冬の暖房用の灯油消費量は Q値0.855は0.6L Q値1.16が1.1L つまりほぼ倍になってるんですね。 じぇじぇじぇ~!(古いかも) 隙間からそんなに・・・ ということで 詳しく知りたい方は 11月18日から東京ビックサイトで Japan Home & Building Show2015が開催されます。 19日の12時から 東京大学の前先生が 「省エネ基準対応だけでは不十分!気密なき断熱は無力なりを実感する」 講演をしますので 興味のある方はお聞きください。 同じ会場でその前の11時に西方先生が 「建築物理で木造住宅をつくる」話をします おそらくこれは壁の中の水蒸気のお話 こちらも併せてお聞きになってみてはどうでしょう。 目からウロコの話が聞けます。 一般の方は3000円入場料ですが 町場の建材屋さんかお話している工務店に頼めばチケットはただでもらえます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月21日 19時48分39秒
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