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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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2019年08月26日
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カテゴリ:耐久性




おはようございます、
紙太材木店の田原です。

先週の雨で暑さもひと段落かと思いきや
今日の美濃地方は35度の予報。
朝のNHKの天気予報では全国一の暑さになりそうです。

今日と明日は先日の台風で雨漏れした家の放水検査。
どこから水が侵入しているのか確認するのが目的です。
もちろん、晴れて雨の降っていない日でないとできません。
そのうちの一件は築30年、2階の南面全面にバルコニーがあり
床はFRP防水という今では一般的な防水がしてありますが、
30年前はこのFRP防水が使われ始めたころで
それ以前の住宅のバルコニーは板金やモルタルといったものでした。

通常、大手HMの場合
10年目でバルコニーのFRP防水は再施工するのが
保証延長の条件となりますが、
10年目程度だと見た目に異常があるようには見えないので
パスされる方も多いと聞きます。
この家の場合、築30年ですが
いままで一度も防水のやり替えはしたことが無いとのことで、
FRP防水の下地が明らかに傷んでいるのが分かります。
(乗ってみるとフワフワする状態)

バルコニーは布団を干したり
洗濯物を干したりできると
奥様方には人気ですが、
実はあまり一般的には知られていませんが
雨漏れリスクがあります。
メンテナンス費用もそれなりにかかるものです。
実務者(工務店やHMの担当者や設計者、建築家)の中でも
正しい施工方法を知らない人は随分います。
今月の日経ホームビルダーを読むと
フラット35仕様のバルコニー笠木の取り付け方では雨漏れすることが
実験によって確かめられている記事が掲載されています。

バルコニーは2階、あるいは3階にありますから
当然、手摺が取り付けられることになります。
その上端にはアルミの手摺金物が取りつくことになります。
実はこの手摺金物には雨の侵入を防ぐ機能はなく、
その下に張る防水紙で雨水の侵入を防いでいるのですが
手摺を固定するビス穴が盲点になります。
技術的なことに興味のある方はお読みいただければ分かります。

一般のこれから家を建てようとされる方は
バルコニーが本当に必要か今一度考える必要があります。
マンションやアパートのように
洗濯機がある部屋から水平移動で干せるわけではなく、
濡れた洗濯物を毎日2階のバルコニーまで運ぶことになります。
冬場の乾燥の事も考えれば、室内干しも検討に値します。
布団を干すのも乾燥機を使えばできるわけで、
バルコニーでなければならない理由はありません。

今回の雨漏れも
古いFRP防水そのものからの雨水の侵入も考えられますが、
アルミの手摺からの可能性も大きいです。
30年も経っていると構造まで傷んでいる可能性もありますから、
そこまでいっていると大きな工事になることになります。
皆さん、雨漏れ対策は早めにしましょう。
もちろん、軒の出ゼロやバルコニーといったリスクのあることを
しないのが一番ですけど。








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Last updated  2019年08月26日 08時28分38秒
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