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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 アンカーボルトの上のアマガエル 自分でよじ登って行ったようで、いつまでも座ってました。 下米田の家は田園地帯ですから、 この時期こんなカエルが何匹もいました。 梅雨の時期の風物詩と言えば 通り土間のある家ではこんなことが起こります。 黒いシミは土間のコンクリートの結露。 べつに水を撒いたわけではありません。 床と壁の角になるところは空気の動きが悪いですから、 結露が起こります。 築100年を越えますから毎年同じような現象が起こっていますが、 土台が腐るなんてことはありません。 木部も同じようなシミの後があります。それなりに結露しています。 湿り空気線図をみると分かりますが、 気温が25度で湿度が85%の空気は22度で結露します。 そうなんです、意外に高い温度で結露するんですね。 夏の冷たいコップの周りや冬のサッシだけではありません。 物理現象ですから条件が整えば教科書通りの結果が起こります。 しゃあ、土間コンクリートの表面温度は何度かというと 最近、皆さんお馴染みの放射温度計。 額に向けて体温を測るだけでなくこんな使い方もあります。 というよりこちらが本来の使い方のような気がします。 コロナの影響で購入された方が多いこの放射温度計。 体温だけ測るのはもったいないですから使い方のご紹介をします。 これから暑くなる夏。 2階がエアコンしていても暑いという時は、 天井の表面温度をこの放射温度計で測ってみましょう。 きっと驚くような温度… 最近流行りの平屋住宅。 2階建ての2階と同じで屋根裏が天井の上にあります。 お日様が屋根を熱する角度はほぼ真上からですから、 瓦やガルバの屋根の表面かな~り熱せられています。 恐らく表面温度は60度~70度 ガルバだと目玉焼きができる温度くらいまで上がります。 熱は放射と対流、伝導で伝わります。 焚火が暖かいのは放射によるもので、 焚火と人の間の空気の気温が0度でも、放射のおかげで暖かいわけです。 同じことが2階や平屋の屋根で起こっています。 天井からの輻射熱でいくらエアコンをして気温を下げても、 焚火とおなじことが起こっていますから暑いわけです。 天井の表面温度を下げる方法は 天井の断熱材の厚さを厚くすることが最も効果的です。 20年ほど前の家だと天井裏の断熱材の厚さは5センチほど。 これって、無いよりはましという程度。 10センチでもまだまだ… 現行の省エネ基準で15センチ程度です。 国の基準は最低基準。 最低基準を目標にしてしまう、それで満足してしまうと 期待通りにはなりません。 つまり、そこからがスタートと考えたほうがいいんじゃないでしょうか。 暑い、寒いにストレスを感じない暮らし易さを考える時、 その根拠をお尋ねになることはとても大切です。 従来はポエムな説明(ex真綿にくるまれたような暖かさ)が 横行してましたが、そういう時代は過ぎようとしています。 医者にかかればセカンドオピニオンが普通であるように、 暖かさや涼しさの根拠やそれに要するエネルギー消費(電気代)が どれだけかかるかを聞くことはとても大切です。 誰もが暖かく涼しい家を建てているわけではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年07月13日 08時28分20秒
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