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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 今週は梅雨が明けると期待してましたが、 残念ながらまだしばらく雨模様の美濃地方です。 とは言いながら、下米田の家では屋根にルーフィングを貼りました。 この梅雨空のなか、間隙を突いて上棟。 明日からも雨模様なので 日曜日ですが、屋根屋さんに工事に入ってもらいました。 住宅地では無理ですが田んぼのなかの一軒家ならではの日曜工事です。 さて、 以前、とっとり健康省エネ住宅について書きました。 上の表の性能基準で最高レベルのT-G3のUa値は0.23 気密性能は1.0になっています。 縛りは冷暖房費削減率が国の基準に比べて70%となっていることで、 単にUa値の数値をよくするだけじゃNGです。 下の表は同じような表ですが これは「やまがた健康住宅」の性能基準 < style="background-repeat: no-repeat; box-sizing: inherit; padding: 0px; margin: 0px;">< style="background-repeat: no-repeat; box-sizing: inherit; padding: 0px; margin: 0px;">
山形県は県内の地域区分が3~5に分かれているので、 地域区分に合わせてUa値の基準を変えています。 山形県と言えば東北地方で寒いというイメージがありますが 地域区分は3~5、 岐阜県は3~6ですから そんなに変わりはありません。 事実、東北の山形県の酒田市の1月の最低気温の平均は-1度、 鶴岡市は-1.4度 美濃加茂市の1月の最低気温の平均は-1.8度、 多治見市は-2.3度、 ちなみに愛知県の豊田市は-1.3度 やまがた健康住宅の5地域の最高レベルはUa値0.28(3地域は0.24) 鳥取は地域分けしてませんが最高レベルは0.23 数字だけではお分かりになりにくいですが、 Ua値で0.3を切ろうとすると、 相当程度断熱を強化する必要があります。 壁の断熱材の厚さは20センチでは足りませんし、 屋根や天井の断熱材の厚さも30センチでは難しいところ。 サッシなどの開口部の窓を小さくするとUa値は小さくなりますが、 それは一昔前の数値を下げるためだけの手法です。 現在ではそんなことをする設計事務所や工務店は少ないはずです。 地方の人口減少が懸念される地域が このような高性能な住まいに補助を出すのは、 ただでさえ空き家で困っているのに これ以上性能の低い家を建てて、 次の世代が誰も住まないような家が増えるのは困るからです。 今までの日本の行政の基準は最低基準でした。 最低基準ですが数値で示してしまうと 業界はそれを目標基準としてしまいます。 一般の方もその数値を越えてさえいれば お上のお墨付きがもらえたとなる構図が普通でしたが、 鳥取も山形も従来のやり方に囚われていません。 将来を見据えた数値を公開しているわけで、 これらの行政の動きは今後ますます増えていくでしょう。 これから家を計画される方は 鳥取や山形が補助金まで出して住まい性能を上げたい理由が何なのかを 今一度考えてみると、 ご自分の家づくりの参考になるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年07月20日 07時40分33秒
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