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カテゴリ:換気
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 今は快晴ですが 今週は一日の中でも晴れたり曇ったり、 土砂降りになったりで外仕事が進みません。 特に地面の土を重機で何とかしようとすると、 田んぼ状態になってしまいますからお手上げです。 今年の7月は全国的に雨。 8月は一転猛暑。 9月は台風に伴ってまたまた雨が多くなりました。 前回換気について話しましたが、 性能住宅の指針になっているUa値は、 換気に伴って失う熱については関知していません。 純粋に外皮、つまり 床、壁、天井(屋根)、窓から逃げていく熱を表すわけです。 サッシの性能や、壁や天井に入れてある断熱材の性能や厚さによって 家の中から逃げていく熱を表します。 となると 換気で逃げていく熱はどう考えればいいの? となるのですが、 そこのところは実務者も一般の方もそれほど意識してませんから、 気にしながら無視する(笑)と言うことになります。 例えばUa値が0.46 Heat20のG2レベルの家では、 外皮の面積400m2 室内外の温度差が20度とすると、 400×0.46×20で3680wの熱が逃げていきます。 もっと高性能でUa値が0.3の家では、 400×0.3×20で2400wです。 これは6畳用の2.2kwのエアコンだと少し足りないくらいですね。 さて、換気によって逃げていく熱はどれくらい? 空気の比熱の数字だけ覚えておいてください。 これは空気1kgを1度だけ上げる熱量ですが 温度や圧力で変わりますし、 ジュールなんて単位も覚えなくて、定積や定量なんてことも無しで、 ただ、0.32w/m3程度(便宜上)くらいと。(Kgからm3に変わりました) 30坪くらいの家の容積を(家の中の空気の量)280m3とすると 2時間に一回空気を入換えなければなりませんから、 1時間に140m3 もうできました。 0.32w(比熱)×140m3(容積)×20度(温度差)で896w Ua値(0.3)では家から逃げていく熱は2400wでしたが、 換気で更に896w増えます。 つまり、合計で3296wですから換気による熱の損失も加えれば、 Ua値で計算したより1.37倍の熱が逃げていきます。 Q値の場合は換気による熱の損失も計算に入れてますから こんな計算をする必要はありません。 実務に携わる方は Ua値では別個で換気による熱の損失も考える必要があります。 一般の方も空気の比熱(体積)の数字だけ覚えておけば、 凡その熱の損失がわかります。 Ua値で考える時は 外皮面積×温度差×Ua値 プラス 空気の比熱(体積)×容積/2×温度差 Q値で考えると Q値×床面積×温度差 Q値の方が一般方にも楽チン もちろんこの数字だけで 暖かい家、涼しい家になるわけではありませんから、 誤解されませんように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年09月11日 08時51分07秒
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