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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2021年01月27日
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カテゴリ:断熱のこと



おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝は9.7度の美濃地方
それほど寒さは感じません。
事務所の中は22度で快適ですが
暖房しなければ室温は下がりますから、
薪ストーブをちょろ火で焚きました。
暑くなったら窓を開けます。

前回、結露のお話をしましたが
高性能な住まいでも基本を押さえていないと、
様々なところで結露が起こります。
同時に熱橋対策も怠ると結露だけでなく、
実は意外に多くの熱が逃げていきます。

例えば、梁や桁を固定するための金属のボルト。
このボルトは外壁側に貫通していますから熱橋となります。
普通の家だと貫通するボルトの数は20を越えるでしょう。
直径は12ミリ程度で指の太さと同じくらいですが、
熱は高いところから低いところに伝わりますから、
室内の熱が外にどんどん吸い取られているイメージです。

更に、最近はHD金物と言って
基礎と柱をつなぐアンカーボルトを大きくした金物も設置されます。
基礎の中に埋め込まれますが、
基礎が外気に接していれば当然冷たくなるわけでそこも熱橋になります。
HD金物の場合は気密シートの外側になりますから
結露の心配はありませんが、
熱は逃げていくことになります。

鋼材の熱伝導率は55w/mK
100ミリ厚の16K高性能グラスウールの熱伝導率は0.038w/mK
計算するとボルト1本あたり0.7m2分のグラスウールから逃げていく熱と
同じ量の熱が逃げていきます。
それが20本くらい。
加えてHD金物からも逃げていきます。
0.7m2×20本ですから、
14m2分の断熱材から逃げていく熱と同じ量だけ
ボルトからは逃げていきます。

計算してみるとびっくりな数字ですね。

もちろん最近流行りのUa値にはこんなことは考慮されていませんから、
計算や理論に加えて
施工技術も大切なことがわかります。


ps
1月31日 追記

m(__)m
申し訳ございません、計算が間違っていました。
間違った数字は上記に記してありますがそのままにして
訂正して再計算しました。

鋼材の熱伝導率55w/m・K
12ミリの断面積
0.006×0.006×3.14=0.00011304
長さは10センチなので0.1m
55/0.1×0.00011304=0.06217
≒0.06

16KHGWの熱伝導率は0.038
1mの厚さなので
10センチでは0.38

比較すると
12ミリのボルトの10センチの熱伝導率は0.06
16KのHGWの10センチの熱伝導率は0.38
0.06/0.38=0.1578
≒16%

12ミリのボルト1本あたり16KHGWの0.16m2の熱伝導率と同じになります。
0.16m2×20本ですから約3.2m2分の断熱材から逃げていく熱と同量です。
一軒の木造住宅の外壁に設置してあるボルトからは
断熱材3.2m2から逃げていく熱と同量の熱が逃げていきます。

1月27日のブログを訂正してお詫び申し上げます。
m(__)m







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Last updated  2021年01月31日 20時20分14秒
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