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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 本日も雨。 NHKの朝のニュースのテロップで、 下呂市の萩原と小坂に避難指示が出ていました。 昨日も基礎屋さんと工程の打合せをしたのですが、 雨で予定が組めません。と言うか 組んでいるのですがその通りにならない。 ウッドショックの次は3週間も早まった梅雨ですが、 顧みれば リーマンショックに東日本大震災、消費税10%etc 住宅業界には数年おきにいろんなことが起こります。 今回のウッドショックも梅雨の長雨も 何年かしたらそんなことがあったね、となるのですが 渦中の中にあっては文句を言っても始まりませんから、 自分でできることをするしかありません。 先日来、北海道の山本亜耕さんが 90年代に建てられた家の性能向上リフォームの解体工事の様子を FBにあげられています。 ブログに先行しているので、 性能向上リフォーム、特に断熱改修をお考えの住まい手や実務者には 必見の内容です。 この建物は当時既に付加断熱がされた建物。 今から30年ほど前何のテキストも無い時代に、 北海道の技術者が試行錯誤しながら 暖かい家を建てようとしていたのが分かります。 その試行錯誤の結果がどうであったか どこに問題があったか どういうところに注意しなければならなかったか 現在の付加断熱の仕様などは これら幾多の経験の上に作られたもの。 内地にあって、新築で付加断熱をしたり これから既存住宅の性能向上リフォームで付加断熱をする時には、とても参考になります。 設計者や技術者は優秀な人ほど、 大抵のことは見ればわかる(自信+プライド+経験)と過信している人が多く 断熱材や気密シートの張り方なんて わざわざ教えてもらわなくても自分でできる… 多くは失敗するケースで、 失敗したと気づいた時には既に遅く 建物はできてしまった… 図面上では建物の断面図に一本の線を引いてこれが気密シートです。 壁の中に連続のS字を書いてこれが断熱材です、と書けば済みますが、 現場では実際どうなっているか 設置した目的がきちんと果たされるように施工されているか そもそもその設計が正しいものであったかなど 独学では検証のしようがありません。 今現在の確立された断熱や気密の手法は多くの失敗や経験の上に成り立っています。 新住協では広くその技術を紹介してますから、 興味のある実務者はお近くの支部にお問い合わせください。 これでいいと思い込んでいる手法や技術が 実は20年、30年前のものかもしれません。 30年と言う時間が何を起こしていくのか 亜耕さんのFBから目が離せません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年05月21日 08時44分22秒
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