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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 先週の日経新聞に 積水ハウスや大和ハウスが値上げに踏み切った記事が出ていました。 記事を読むと 大和ハウスは年間7000戸の戸建て住宅を建てていて、 値上げの対象はそのうち5%との事。 つまり350戸と言うことになりますが、 意外に思ったのは大和ハウスも木造住宅を建てているのかということ。 軽量鉄骨のHMというイメージでしたから意外でしたが、 SDGsの時代ですから順次木造にシフトしているのかもしれません。 同様に、積水ハウス こちらも年間の戸建て建築棟数の4割、3500棟が木造住宅とのこと。 積水ハウスも軽量鉄骨のHMのイメージがありますが、 かなり前からシャーウッドなどの木造住宅を販売してました。 ただ木造の割合が40%もあるとは知りませんでしたから、 こちらも意外でした。 もう一つ両者に共通の意外性は 木造住宅ですから木を使っているわけで、 当然、ウッドショックの影響は避けられませんが 値上げ幅が1%とそれほど大きな金額には見えないこと。 多くの工務店経営者にすれば なんで1%で済む???? 記事にはプレカット最大手のポラテック(埼玉県)が 3月末から6月20日まで受注を制限していることと 受注分の引き渡し価格も例年より6割高い事、 夏には価格が倍になるかもしれないこと(担当)などが出ています。 私の知り合いの関東の工務店も とんでもない金額になっていることや、 住まい手にどう説明するかとなど頭を抱えてました。 さて、大手のHMは1%の値上げで済むのに、 地場の工務店はとても1%じゃ納まらないのはなぜか? これははっきり言えば原価率。 販売価格に占める原価率がどの程度かで変わってきます。 つまり、原価率が50%の大手HMと 原価率が80%の工務店を比較すると 原価の値上がりは 原価率が高い工務店ほど価格に影響しますし、 原価率が低い大手HMは同じように原価が上がっても販売価格への影響は小さくて済みます。 別の言葉で言うと、 経費が20%で済む工務店は原価の影響をまともに受けますし、 経費が50%のHMは原価の影響が全体に占める割合が少ないですから 販売価格への影響はそれほど大きくないと言えます。 販売価格が同じ2500万の家を比較すると 原価が2000万の家が工務店。 原価が実は1250万の家がHMとも言えます。 どこでどんな家を建てるかはあなた次第。 でも、新築検討者の皆さん、 私の立場から言わせていただくと こんな時代だからこそ、 是非、地場の工務店や設計事務所を応援してください m(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年06月21日 09時00分54秒
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