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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 いよいよ梅雨も本番とのことですが 今朝は快晴の美濃地方。 今週は雨模様の一週間の予報とは言いながら、 建前が来週に控えてますから 土台伏せや足場や資材の搬入等、天気を睨みながらの綱渡りが続きそうです。 紙太材木店では設計時に一次エネルギーの計算をします。 そのプランの家に住んだ時に年間どれだけのエネルギーが必要な家かが分かります。 項目は暖房、冷房、換気、給湯、照明、調理、家電で 家で使用されるエネルギーの全項目が含まれます。 一般の方は何の疑問もなく、そうなのね、ですが、 経産省のZEHは上の項目の調理や家電に使われるエネルギーは 入れて計算する必要はありません。 使用する全エネルギーのうち 家電や調理が占める割合は省エネ基準住宅では約23% つまり、四分の一のエネルギーは無いことにして計算してゼロエネルギーハウス(ZEH)となります。 Q-1住宅やパッシブハウスレベルでは 調理や家電の占める割合は実は高くなります。 暖房や冷房、その他のエネルギーが省エネ基準住宅の何分の一かになりますから 調理や家電の占める割合が高くなって 凡そ、40%になります。 でも、それはなかったことにしてZEH… これから住まいを建てられる方が意識する必要があるのは、 エネルギー単価の上昇です。 幾ら省エネな家を建てても使うエネルギーの単価は上昇していきます。 年間2%ほど過去10年間上昇してますし、 既に毎月支払っている太陽光パネルの賦課金は今後も上昇します。 更に自然エネルギーの割合を高めようとすれば 例えば風力発電を増やそうとすれば、更に賦課金は高くなっていきます。 Q1住宅やパッシブハウスレベルにしたとしても この金額の上昇は避けられません。 上の表の当該住宅のエネルギー価格¥142.650-は 1KWHを27円で計算したもの 発電は1KWH19円で売電したとして計算 10年後には2%の上昇だとエネルギー価格は17万円に、 3%上昇では18.6万円になります。 11年目には発電価格は8円だと6.5万円弱。 30年後、年金をもらう頃には両方の金額がいくらになっているか? エネルギー価格は国際価格に比例しますから、 日本人の給料が上がらなくても上昇していくことは避けられません。 対策は残念ながらパネルを載せるしかありません。 もちろん、前提となる住まいの基本性能は最低G2でしょうか。 新築を建てる方は 30年後を見る想像力が必要な時代となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年06月28日 08時09分06秒
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