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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 昨日も氷点下の美濃地方 いよいよ冬本番の寒さです。 が、日中は日差しがあれば相当程度暖かく、 マンションの中階(上下左右に隣室がある)同様日射を十分とれ、 それなりの断熱性のある家なら 恐らく昼間は無暖房で大丈夫でしょう。 建物の日射熱取得率、 専門的な用語で言うと ηAh(イーターエーエイチ) これは暖房期、つまり冬に取得できる熱を表す言葉です。 冷房期つまり夏は ηAc(イーターエーシー) ヒートのhとクールのCです。 窓からだけでなく日射から得られる熱は 屋根や天井、壁からも入ってきます。 窓から入る熱の計算式は 窓の面積×方位係数×ガラスの種類×外の庇や遮蔽物 外の庇や遮蔽物を無視して単純にすると、 窓面積×方位係数(東西南北どこにある窓か)×ガラスの種類(ペアガラスか一枚のガラスかあるいはLOW-Eガラスかなど) この方位係数は住んでいる地域で決まっています。 出典:建築研究所資料 一番上段の1から8の数字は地域を表してます。 6地域の南面、暖房期の係数は0.936 屋根を1としてますから その93.6%ということになります。 西の窓は0.523ですからほぼ半分くらいの熱が入ります。 南向きの掃き出しサッシ(1.6mx2.0m) 凡そ3.2m2の面積があります。 2ヶ所あると6.4m2ですが 真冬のお昼頃だと太陽高度は30度ちょっと 直射日光が当たって1m2あたり80wの熱が入るとすると (ガラスの種類で変わりますが) 合計で6.4㎡2×80W=512wと言うことになります。 Q値が1w/m2・Kで、家の面積が100m2(30坪)とすると 512/100=5.12 家全体の室温を5.12度上昇させることができます。 Q値が1.5なら(Ua値0.43) 512/150=3.4度 Q値が2なら(Ua値0.58) 512/200=2.56度 Q値が2.7なら(Ua値0.87) 512/270=1.9度 性能の良い家なら掃出しサッシ二つで5度ですから、 下手な暖房器具より断熱性能ということになります。 念のため付け加えると この5.1度の上昇は掃き出しのある部屋だけでなく、 家中であることを忘れないでください。 閉め切ったリビングであれば・・・(*'ω'*) ということになります(笑) 建物の配置や設計にもよりますが、 冬季に南面の窓に日射が当たるようなら 窓を大きくするとお得で暖かいい家になります。 断熱性能が普通の家はそれなりに 断熱性能の良い家は更にお得で暖かい家になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年12月15日 08時08分28秒
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