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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 美濃地方は昨日、午前中は風がそれなりに強かったのですが 午後になると徐々に弱くなり、その後は雨でした。 その雨もそれほど強くはなく、今に至ります。 何とか直撃を免れましたが、列島横断と言うことであれば 今頃現場の後始末に飛び回っていたかもしれません。 今朝は目が覚めた時、湿度が高く寝汗をかいてました。 日本の夏はこの湿度との関係がますます重要になります。 この5月に経産省が 家庭用エアコンの新たな省エネ基準を策定しました。 目標年度は2027年又は2029年度です。 経産省資料より 6KW以下のエアコンではAPFは軒並み6以上 単純に2.2Kwの冷房能力を出すのに、 その6分の一のエネルギーで済む計算になります。 計算すると366W程度の消費電力で、 2.2Kwの冷房能力を出すようにとのお上のお達しです。 表の右端の改善率は現行の省エネ基準に対する 次期省エネ基準の改善率を示しますが、 4.0Kw(14畳用エアコン程度)では なんと、34.7%も効率を上げることになります。 いくら5年後と言えども、他のエアコンに比べて相当程度の改善率となります。 ある意味、それだけ改善の余地があるということにもなりますが… さて、2.2Kwの冷房能力のあるエアコンの 定格の消費電力が500wとすると、 大きく分けると コンプレッサーを制御するのに400w 送風するのに100wのイメージでしょうか。 コンプレサーを制御するエネルギーの方が、 送風するエネルギーの何倍ものエネルギーを使うことになります。 ここで、コンプレッサーを上手に10%ほどサボらせて360Wくらいしかエネルギーを消費しないようにすると、冷房能力は落ちてしまいます。 その代わり送風する量を上げると、 例えば1時間に100m3冷気を吹き出すのを 110m3吹き出すようにすると、詳しい計算は省きますが 実は冷房能力は同じ2.2Kwになります。 コンプレッサーを制御するエネルギーの削減は40wですが、 風量を増やした分では10wしかふえてません。 トータルでは差し引き30wのエネルギー削減したことになります。 それでも同じ冷房能力2.2Kwですから、省エネなエアコンの誕生です。 では、なにが違うか? 実は除湿力が違います。 コンプレッサーをサボらせなかったら10度まで冷えてた熱交換機が、 コンプレッサーをサボらせたことで14度までしか冷えなくなると、 それだけ結露する量が違ってきます。 その分、送風量を増やすことで、トータルの冷房能力を維持しています。 省エネだからと言って APFが改善されたからと言って 同じ除湿能力があるかどうかは、メーカーの方針次第。 悪魔の囁きはコンプレッサーを上手にサボらせること。 業界は10年ほど前の爆風モードの前科がありますが、 本質はコンプレッサーの能力を高めること。 5年間の猶予がありますから、期待するしかありません。 ps 自動車の燃費と同じで、APFも割り引いて考える必要があります。 通常エアコンの燃費計算するときは、APFは3程度で計算します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年09月07日 08時36分22秒
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