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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 今朝は3.1度の美濃地方、初氷もそんなに遠くありません。 暖房器具の設備容量というと分かり難いかもしれませんが、 簡単に言うと必要暖房能力のことで計算式があります。 Hmax=nx(qaxΔt-E) nは補正係数で24/T Tは暖房時間 qaは住宅の総熱損失量 Δtは内外温度差 Eは室内取得熱(室内発生熱+日射取得熱) これはBIS(北海道建築技術協会)のもので 住宅全体で必要となる暖房能力を求める計算式です。 松尾設計さんは その部屋で必要な暖房能力を求める計算式も出しています。 C値も加味したものでこれも参考になります。 どちらの式もQ値や総熱損失量、 あるいは室内取得熱=(日射取得熱+室内発生熱)などを 出さなければなりませんから、 一般の方が自分だけでそれらを出そうとすると少し難しいので 設計者から必要な数値を教えてもらうことになります。 BISの式の中で Δtと言うのがあります。 内外温度差(tr-t0) trは暖房設定温度で 自分の生活したい室内気温で 22度とか24度とかにします。 t0は暖房設計用外気温度と言います。 これは1月の日最低気温の平均で 各県に何か所かある 気象庁の観測データを使います。 お隣の美濃加茂市の場合、2022年の1月の最低気温の平均は-2度。 内外温度差は24度を暖房設定温度にすると 24度マイナス -2で26度となりますが、あくまで最低気温の平均。 安全側をみると 実は2022年1月の一番寒い日は-5.2度 なので、内外温度差は29.2度と言うことになります。 qa(総熱損失量)を26倍して室内発生熱を引くのか qaを29.2倍して室内発生熱を引くのか それなりに値は違ってきます。 必要な暖房能力は設計者に計算してもらい、 適切な位置に設置する必要があります。 家電量販店のお兄さんはあなたの住まいの性能も 暖房負荷も、何も知りません。 「20畳のLDKですか、それでしたら余裕を見て 21畳~26畳用のエアコン1台と 6畳用のエアコン3台ですね・・・知らんけど」 21畳~26畳用のエアコン 定格能力9.8KW 定格消費電力2480w 2.48KWx35円/kwhx24時間x30日=62.496円/月 24時間エアコンをつけたままにすると 上記の金額になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年12月08日 07時42分00秒
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