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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 今朝は冷えてマイナス3.2度の美濃地方。 日中は暖かくなる予報ですから 日差しがあれば、寒い家の方も一安心できます。 前回、区画熱損失係数(Q*:きゅうすたー)の事を書きましたが、 計算例で紹介したQ*値:12(W/m2・K) Q値には換気による熱損失も入っていますが、 この数字には換気による熱損失は入っていません。 考えてみれば、30年以上前の家で 換気が義務化されていない時代の家ですから、 24時間の換気扇も設置されていない家での断熱改修なので 換気の熱損失は計算外と言うことになります。 もちろん、新たに24時間換気も設置するということであれば、 その数字も加味すればいいだけの事です。 但し、換気もするということは 断熱し気密もとるということになりますから、 ③の壁の中の気流による熱損失は無いと考えていいでしょう。 計算例で示したQ*値の12(W/m2・K) 次世代省エネ基準(1999年)の 5.6地域がQ値2.7(W/m2・K)ですから、 ざっと4.4倍の熱損失が生じる家(部屋)と言うことになります。 今朝のようにマイナス3.2度で、 LDK30m2(18畳程度)の部屋を20度にしようとすると 12(W/m2・K)×23.2K(度)×30m2=8352w 約8.3Kwのエネルギーが必要になります。 定格2.2Kwの6畳用エアコンが4台… 30年以上前の家では、LDKが一体の家が少ないのも頷けます。 但しこのような古い家をリフォームで間取りを変更して LDK一体の空間にしようとすると、 断熱改修は必須であることがわかります。 この区画熱損失、Q*(きゅーすたー)は新築でも応用できます。 南面の寝室の冷房負荷はどれだけか あるいは北面の子供部屋の暖房負荷、 北面の浴室、脱衣室の暖房負荷はどれだけか つまり、それぞれの部屋に どれだけの暖かい空気を送らなければならないか あるいはどれだけの冷房空気が必要か 家全体では簡単に出ますが、 各個室で必要な冷暖房エネルギーはそれぞれ異なるわけで、 温度差のない家と言うのはそれなりの計算が必要です。 詳細については、設計者の方と相談と言うことになります。 現在、窓サッシの交換や内窓の設置で上限200万、 補助率50%の補助金が国から出ています。 断熱改修をお考えの方は合わせて検討してみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年01月11日 09時16分35秒
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