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カテゴリ:耐震のこと
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 今週は雨模様の様、朝から雨です。 台風も発生しているようで 動きが気になります。 お正月に発生した 能登半島地震の被害の調査が進んでいます。 その報告会や研修会が 最近開かれるようになりました。 既に地震から10か月以上経過してます。 実際の被害がどれほどか JBN(全国工務店協会)が 今回開く研修会の資料によると 全壊6.421棟 半壊22.823棟 一部破損103.768棟 この数字を見ると 改めて被害を受けた棟数の多さに 驚きを禁じえません。 講師は㈱山辺構造設計事務所の 山辺豊彦さん MOKスクールでも講師をされていますし、 木造の構造の大家でもあります。 山辺さんが実際に被災地を回り、 住宅の被害状況や どうして倒壊したかなどの実例を 踏まえて解説される講習です。 熊本地震の時もそうでしたが 古い家ばかりが 被害を受けているわけではありません。 熊本地震では 1981年の新耐震基準 2000年の耐震基準でも 被害を受けた家が多くあります。 国交書の報告によると 1981年の新耐震基準では8割 2000年の耐震基準でも4割が 何らかの被害を受けています。 能登半島地震の被害を受けた家についても 熊本地震と同様 今後詳細な被害報告が 国交省から出ると思われますが 耐震基準別の被害の割合は それほど違いはないでしょう。 ただ 一般の方に知っていただきたいのは 耐震基準には等級があることです。 単に現行の基準を 満たしているだけの基準もあれば、 それを上回る基準もあります。 等級1から等級3までありますが、 更にその等級の出し方も 各種の計算方法があるという 一般の方にとっては とても分かり難いものになっています。 設計者が あるいは依頼しているHMや工務店が、 耐震についてどう考えているかで 選ばれる基準は異なります。 私の設計では 耐震等級3だけど 第三者機関の認定を 取ってるわけではないので 確認申請書上では等級1です。 (耐震等級3相当) 実はこういうことも 十分あり得ます。 許容応力度計算(構造計算)をして 耐震等級3にしても、 1坪分の金額には届きません。 31坪の広さの家を 30坪にすれば お釣りがくると言うことになります。 今回のJBNの講習では ・能登半島地震での建物被害の状況 ・倒壊した住宅の原因追及 ・構造計画のポイント解説 講習の内容は設計者にとって 非常に有意義なものになっています。 構造塾の佐藤さんも 各地で今回の地震について 講習をされています。 構造が専門の先生方のこれらの講習は、 一般の住宅設計者には 必須の講習と考えます。 P.S. 最近は平屋の家が人気で 平屋専門の工務店もあるとか 来年2025年には 建築基準法が改正されて 4号特例が縮小され 木造住宅の構造の審査が厳格になりますが 実は、200m2以下の平屋は適用外。 200m2なんて60坪以上ですから そこまでの広さの平屋を建てるケースは 日本中でもごく少数・・・ 平屋で住まいを検討される方は 適用外だからしなくていいではないんですね。 ちゃんと構造の確認が 設計者側でしてあることが前提で、 その確認まではしませんと言うことなんです。 なので、ご自分で 設計者に確認するしかありません。 紙太材木店インスタグラムこちらから 紙太材木店HPこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年10月28日 09時51分12秒
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