猫背猫舌きょうだい！絵日記

　オバマ大統領就任式典をテレビで見るともなしに見ながら、図書館で借りてきた町田康著『くっすん大黒』を読んでいました。

　｢いま？今頃なの？処女作だよ？｣と言われそうなのですが、遡って読んでます。私にとって町田さんは町田町蔵さんの印象が強すぎて、手が出しずらかったんですね。パンク…。なんか上半身はだかのイメージ…。意味不明の歌詞を…常人ではない動きで…。そんなマイナスのようなプラスのようなイメージで、小説の方も避けていたんですが…。…面白い！こんなに面白いとは！というわけで、今少しずつですが読んでます。

『くっすん大黒』を読み終わり余韻を噛み締めながら本をぺらぺらめくっていると、｢写真口絵　荒木経惟｣という文字が…。写真なんかついていないよ…。よーく見ると破り取ったような跡が…。ふーん、内容に怒り心頭で猿のように破いたか、ファン心によるいじましい窃盗か…。　
　町田さんは美形なんで多分後者なんでしょうが、何も借りた本から拝借しなくてもなあ。想像するしか無い写真は今よりかなり若くて男前なんでしょうが、まあ小説が面白ければ顔は特に関係ないですしね！欲しかったら買う！買えなかったら諦める！

　町田さんを避けていたのは、私が和のテイストが苦手というのがあったんですね。和風というのに興味がわかなかったんです。ところが歳をとるって不思議。この頃はよく神社に参拝するようになりました。

　初詣は近くの猫神社(渾名)に詣でました。流石に深夜なのでいつも集まってる猫達はいませんでしたが、私は娘と大量の一円玉をじゃらりと入れて参りました。
　
　その一円玉は実家の母に頂いてきたものです。帰省した折、深刻な顔で私に｢あんた一円玉どうしてんの？｣と訊いてくるので｢…普通に…銭として使用しとるけど…なんで？｣と答えると｢財布壊れるしょ？｣…どうやら母はお札を崩しまくってるらしい…。金持ち？non! 金持ちnon!　　
　ウチの母のおにぎり全体がラップに包まれてたことがないんです。どっか身が出てるんです。面倒くさがり…なんです。｢…捨てようかな｣驚愕のお言葉！　金持ちnon! …てなわけで一部神社に引き取ってもらいました。

　神様も｢一円玉かあ、不景気だニャー｣と言ってることでしょうね。帰ってから蕎麦を食べました。お湯入れて３分瞑想するアレ。

くっすん大黒