猫背猫舌きょうだい！絵日記

息子が生まれた時の顔はジャガイモのようでした。

普通だよ、そんなもんだよ、生まれた時なんて。
まあ、私もそう思いました。ぶつぶつで赤い顔見てそう思いました。

退院してどんどん顔がぶつぶつになって。そのうちぜいぜいしてきて
ああどうしたんだろこの子…でもまあわかってました。アレルギーだなって。

入院、年４回程。通院わからんくらい。

でも一人で苦しんでる子を見ているのに比べたら入院は楽しかった。

子供の顔が綺麗になっていく。薬を点滴していくと苦しそうなのが治まって行く。

それを見ているのがなにより楽しかった。

同じ病状で入院しているお子さんのお母さん達と、
夜中、天井を眺めながら「うちら何してんだろうね」なんて話していました。
その人はいつ入院してもいいように車に入院道具をつんでいました。

子供が寝てくれた後、入院仲間の男の子に聞いた、病院内で一番冷たい給水機めざして
ぺットボトルを抱えて廊下を歩きました。
救急で来ているぎっくり腰の患者さんがパントマイムみたいな姿勢で固まってるのを眺めながら。

今息子は何食べてもアレルギーを起こさなくなりました。
喘息発作も年々なくなり、２年程一度も起こしていません。

本人入院したことをいっさい知らず、
ずっと食べさせなかった卵を今でも自発的に口にしようとしないのが名残です。

ホッケでじんましんを起こした時、慌てて取り上げて冷蔵庫にしまったのですが
もっと食べたいのか大泣きして、丸くて赤い斑点だらけなのになあ、と少し笑ってしまったのもいい思い出です。

アレルギーは体質なので一生つき合うとは思うのですが、

もう赤ちゃんじゃないのがうれしいです。
泣く事しかできずただただ苦しんでる姿を見ているのは辛いものです。
成長してくれてありがとうです。

入院してた時の写真は無いです。
点滴で包帯ぐるぐる姿はかわいかったのですが
なんか病院で写真は嫌だった。撮ってる人もいたけど私は撮らなかった。

怖かったんでしょうね。なんか。