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リリー4635

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2008.05.30
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カテゴリ:えりんぽの思い
昨日の日記のつづきになるのだが、書いてみようと思う。
えりんぽは、あいっちが生まれる前も時々PCを楽しんでいた。
もっぱらネットショッピングね。
あいっちが生まれてから、PCに向かったきっかけはやはり病気が知りたかったから、だ。
まぁ、こちらはヒット数も驚くほど少なかった。
「●フーが壊れてるの?」って思ったくらいだ…そんなこと無いけどさ^^;
余談だが、4年絶った今はヒット数も増えているんだよね。さすがはネット社会。

「分からない」という恐怖に怯えた。
もちろん、今も同じ気持ちはあるが、その恐怖には波がある。
言葉は変だけど、当時は常に全力で怯えていたのだ。
幸か不幸か、あいっちが一か月になるちょっと前から、指摘されていた合併症の症状が出てきた。
そりゃー、もう怖かったさ。
主治医の病院にも通い、そのまま医大の手紙をもらって翌朝すぐに走ることもあった。
合併症は、手術をすれば大丈夫なのだけど。
まずは、その手術をするのか?しないのか?から悩むことになる。
だから、先にも書いた通りで幸か不幸か「ただ怯えること」が許されなくなったのだ。
それからは、怯えと不安と心配を抱えながらも、全力で走った。
走るしか知らなかった、走ることしかできなかった。

懸念されていた手術も終わり、本格的にあいっちの在宅生活も始まった。
今度は「病気」ではなく、障害が頭を占めPCや本を漁った。
病から障害にシフトしたのは、同病者の情報が少なく、また、病よりもあいっちの障害の方が全面的に前に出てきたからだと思う。

『我が子の障害を受け入れられない』
そんな文章を何度も、たぶん何かの掲示板かどこかで目にした。
買った本にも似たような事が書いてあった。
それに対しての返事は、言葉は違ってもだいたいは似たような内容だった。

『子どもの成長が、受け入れられない気持ちを変えてくれる』
『子どもの笑顔が、受け入れられない気持ちを変えてくれる』
『通院先や療育施設での仲間との出会いで変われる』
そのような内容が、書かれていることが多かった。

でも!
えりんぽは、それを目にしてさらに落ち込むことになる。
成長しない子は?笑う事ができない子は?仲間がいない母は?
ほら、やっぱりえりんぽには無理だって…。
そう思った。
ちょっとした文章や言葉を見ても、えりんぽから出てくる想いは・・・
「どうせ」の一言だった。
周りからかけられる言葉にも目線にも同じように「どうせ」という投げやりな気持ちだった。

いつからだろうか。
「この世界も悪くない」
無理に解釈するのではなく、自然とそう感じることが出てきた。
良いことばかり続いたわけでは決して無いのに。
大袈裟なようだけど、意を決して外に出て意気消沈して帰宅することばかり。
哀しくて悔しくて何度泣いただろうか。

「この世界も悪くない」
そう思えたのはなぜか?
えりんぽが強くなったからじゃない。
周りのおかげ…その一言に尽きる。

悲劇のヒロインから抜けたいと思っている人はいるだろうか?
いたとしたら。
無理に明るく変えようとしても、きっと元に戻るだろう。
どんなことでも、無理は長くは続かないんだから。
今、自分のいる環境を悲劇だと見えているうちは絶対にヒロインからは抜け出せない。
自分が悲劇だと感じているうちは、悲劇の世界にいるしかできないのだから。
泣きたかったら泣いたらいいと思うよ。
でも、泣いてばかりで目が腐ったら何も見えてこないし。

周りの目ににしてもそうだ。
いきなり慣れられる人の方が少ないんじゃないかい。
どんなことでもそうだけど、辛いことは辛い。
場数を踏んで、自分のものにしていかなきゃいけないもの。
これは、自分で何とかやっていくしかない。
いつもいつも守ってくれる人がそばにいるわけじゃないでしょ。
少しずつ少しずつ変わっていくはずだから。
もちろん、階段を上っていても落とされることはある。
えりんぽもそうだ。
でも。
「出かけて良かったかも…」と思えることは、絶対にある。

自信がついて、その自信を失って。
その繰り返し。
もう大丈夫、やっぱり無理。
その繰り返し。
それが当たり前なんだと思う。
だって、自分の人生だもの。
いつかその終りが来る日まで、歩いていかねばならないんだもの。
いろんなことを繰り返しながら、いろんなことを感じていけばいいんだもの。

分かってもらえないことは、いっぱいある。
でも、自分の目や耳が拒否していることだってあるんだと思う。
心を開くことは、傷が深くなることだってある。
でも、自分の心を開いてこそ、得られるものがたくさん待っていると感じる。
どんなに言い訳をしても、どんなに逃げても。
それをするのも自分であれば、それを知っているのも自分。
最終的には自分からは、逃げられない…。

自分だけが…って思っているうちは、何を聞いても見ても無駄だと思うの。
確かに嫌なヤツも場所もいっぱいあるし、腐りたくもなるよ。
でも、嫌なヤツばかりじゃない。
自分だけ、って思っているうちは周りの温かさも分からなくなっていることは多い。
どんなに素晴らしい言葉も文章も、自分が拒否していたら耳や目に入っても、心には入ってこない。

悩みが大きければ大きいほど、解決にも時間がかかる。
大きいからこそ、さっさと解決したいけどそれは無理。
辛ければ辛いほど、誰かに頼りたくなる。
頼ることは決して悪くないけど、どこかに一本自分を持っていないと、本当の意味での解決には至らないよ。

「この世界も悪くない」
そう思えることは、大きな驚きでもあり大きな喜びである。
どうせ、と腐っていた自分がそう思えることが大きな驚き。
悪くない、と思わせてくださる方々のおかげであることが大きな喜び。
感謝の心を持たせてもらえるっていうのは、本当に幸せなことだと思います。

なんだか、えらそうなことを話したが。
自分が強くなったわけじゃないのです。
未だにオタオタすることばかりで、自分でも「もうそろそろ慣れようぜ」と突っ込みを入れたくなる。
えー!絶対に無理!できないって!と思うことばかりだが、誰も変わってくれないからさ(笑)。
本当に、まわりの方々のおかげで今があると思う

これからも私は腐るし泣くしぶち当たるし逃げる。
間違いない。
でも、戻ってきたいし、戻れたらそれでいいと思うのだ。

結局、勢い込んでPCに向かった割には「何言ってんの?状態」に陥ってしまった。
まぁ、これがえりんぽなんで^^;
だってだって、聞いてくださいよー。
昨日、枕のことが嬉しくて嬉しくて、舞い上がっていたでしょ。
そうしたら、あなた!!
かなっちの塾のことをすっかり忘れて。
5時15分に塾の先生から電話をもらった時点でも思い出せず、呑気に「いつもかなっちがお世話になって…」までご挨拶したところで。
「あああああーーーーーーー。今日って塾でしたね?」ですもの。
慌てて学校にいるかなっちを迎えに行ったら、すっげー怒ってた←当たり前。
30分近く待ちぼうけを食わせたんで(汗)。
おまけにさ。
えりんぽが学校に向かっている頃、かなっちは担任の先生に事情を話し、学校の電話を借りたらしい。
ちなみに、携帯を忘れて行ったので繋がるわけもなく。
そんなこんなんで、担任の先生にも知られる羽目になりました。

こげな母でも、重度障害児と呼ばれる子と一緒に暮らせてます。
だから、みんなも大丈夫だよ。
・・・って、最後は「お前が大丈夫かよ?」になっちゃったね(爆)。
お後がよろしいようで…^^;
















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Last updated  2008.05.30 12:43:13



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