美白姫~おろかな人間~
それからというもの、美白姫は毎日のように町に通いました。そんなある日のことでした。(今日は、お花をつんだごりーーー!!!今日こそ・・・うんっ!絶対、今日じゃないと・・・!!)美白姫はにこにこしながら町へ行きました。しかし、その日トリプルTはいませんでした。(どこにもいないゴリ・・。お花もしおれちゃったゴリ・・・)「きゃああああっ!!ゴリラよ!!助けてーー!誰かぁっ!。」「うほっうほほほほほほほーーーーーーーー。」人間には、ゴリラ語が理解できませんでした。「なんだ!このゴリラ!!!撃ち殺してしまえ!」「うほっほーーーーーーーーーーーーーーーー。」(どうしよう・・・人間にはゴリラ語がわからないゴリね・・・このままじゃあたしっ!)そんな時トリプルTの顔が頭に浮かんだのでした。(きてくれるわけないゴリね・・こんなゴリラのためなんかに。)「美白姫ーーーーー!!!」その声の先にはトリプルTが立っていた。「まってくれ!このゴリラは人に害はないんだ!だから、撃ち殺したりなんかしないでくれ・・!」「いいや、わからないね。よく見ろ、このゴリラの凶悪な顔、今には我々に襲い掛かってくるようではないか・・!とにかくこのメスゴリは殺す。」「トリプルT・・・ありがとう。もう十分ゴリ。所詮人間とゴリラでは・・・」美白姫の目に涙が溜まった。そのときだった、「なんて人間はおろかなんだ!俺は人間を捨ててゴリラになる!そして美白姫と一緒に暮らすんだ・・!」「・・ありがとう。トリプルT」そして二人は森の奥深くで静かにそしてなにより、幸せに暮らしたという。