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メルボルンのAと名乗る女の子からメールが先日届いた。
「覚えていますか?私はEちゃんのいとこのAです。」「今度日本に夫と遊びに行きます、会えたらいいな。と思います。」 こんな内容。始めはAちゃんを思い出せなかった。Eちゃんとは私のホストシスター。そのいとこって??? 数家族のホストファミリーにお世話になった中で、初めての家族、そして一番かわいがってくれたのがこのEちゃん家のCファミリー。 カンボジア出身のこのご家族にはとてもつらい過去がある。ポルポト政権下、内戦に巻き込まれ命からがらオーストラリアに移民してきたそう。だからか親類を頼って移民するなど親類、友人がとても多いこのCファミリー。私は何度もパーティーやらの集まりに連れて行ってもらった。そこでいろんな人と会ったので顔と名前が一致しない。特にみんなカンボジア語でばかり話すので私にわかるわけもなく…。初めはそんな空間に居合わせるのが苦痛でしかたなかったが、「お母さんに帰りたい。」とも言えないのでそのうち見つけた私の楽しみが食べることだった。そこで出された珍しい食べ物を食べてみることで退屈しのぎをしていた。でも何を話しているのかわからない環の中にただ一人いるのはどうにも切ないというか、虚しいというか。そんな思いを積み重ね、今ではかなりたくましくなったと思う。それをばねに英語は頑張ったが、カンボジア語、広東語は無理だった。今思えばとても貴重な経験だったのに。 食べ物の話し。 カンボジア料理とは多分東南アジア料理だと思う。ベトナム料理に近いかな?生春巻きやフォーファンもこの時初めて食べました。あとはマンゴーを使った料理やココナッツ料理が暖かい地域だけに多かった。ココナッツの嫌いな自分はこの為、ほとんどのスイーツをエンジョイできず悲しかった。床に敷物を敷いておかずとスープまでも突付き合うのがあちら流のよう。これを機に、どんな料理でも大概食べられるようになった。別に下手物を食べさせられたわけではないが、見たこともないような物でもチャレンジする精神を培った。 結局Aちゃんは日本で京都を満喫し、次ロンドンへ旅立つそうで会うことは出来なかった。当時中学か高校生だったAちゃんが…。あの時分の私を思い出し、懐かしくなった。あんなに充実した日々を送れたことが今でも私の原動力となっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.13 14:04:21
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