カテゴリ:カテゴリ未分類
私には102歳の祖母がいる。
足腰は随分弱くなったものの大抵の身の回りのことは自分でしっかりできる。 会話がかみ合わないこともあるが、記憶はけっこうしっかりしている。 昔のことは特によく憶えているようでよく思い出話しに花が咲く。 そんな祖母に久々に会った。 最近の祖母の悩みは大好きな編物をする気力がなくなってしまったこと。 祖母は昔から編物を毎日、毎日続けている。内職にしているわけでも ないので、期限もなければノルマもないのにただひたすら同じ物を 毎日、毎日編みつづける。小さな靴下型のマスコット。 昔の作品はとても細かく繊細な作りだった。 今は編み目も雑になり大きさも不揃い、だけど100歳の温もりを感じる作品。 その生甲斐を失いつつある祖母。 祖母はよく「今日、明日にお迎えが来ることはないだろうけど、もうすぐくるよ。 でも生きていれば珍しい事も沢山あるし、楽しいさ。有りがたいことだよ。」と言っている。 毎日を楽しみ、興味を持ち、有りがたいと感じる。それが基本なんだ。 素敵な事だと思う。祖母の笑顔が印象に残っている。 普段はほとんど無表情な祖母。 もうきっと楽しいことばかりでは決してない毎日なんだろうけど、人と目が合うと見せてくれる満面の笑み。 それが祖母の生き様なんだ。と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.30 09:52:23
コメント(0) | コメントを書く |