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カテゴリ:こだわり*苦手*パニック
最近、少し娘の特性に付いて、忘れてました。
学校も塾も、周りにとっても恵まれている環境なので 考える必要が無かったからです。 でも、本当は、必要なかったわけではなく もう少し、彼女の特性や精一杯頑張っている事を 認めてあげながらの支援が必要だったんです。 9月半ばから、体調が思わしくなかったのです。 微熱と頭痛が続いていました。 風邪じゃない予感がしたので、鍼に連れて行ったら 予感は的中で「ストレス」との診断。 好きなものを食べさせて、楽しい事が何かあればね、 ・・・・・・って、先生に言われて帰ってきました。 そうだなぁ・・・・。 パパも、仕事が忙しいからか、カリカリしてたし 私も勉強について、ガミガミ言ってたかなぁ。 頭では解っていても、なかなか難しいんだよなぁ。 そして、頭痛の方です。 私もかなりの頭痛持ちで、思えば高学年頃から始まったんだよな。 とりあえず、我慢が出来ない事は 市販の小児用の鎮痛剤を飲ませていましたが 心配だったので、脳外科に連れて行くことにしました。 私の行った事のある脳外科は、超有名な病院。 でも、メチャクチャ混んでて、一日掛かりでヘトヘト。 その割りに、診察は流れ作業的で、あっけなく終る。 それなら、まずは小さなクリニックの脳外科で 検査して貰って、薬を貰った方が楽だな・・・・と。 MRIも、最新のオープン状態の機種で、 閉塞感無しの5分程度で出来ると言う病院を見つけました。 行ってみると・・・・ちょっと心配なくらいに空いてる。 数人、患者がいる程度でした。ゼロじゃなくて、ホッとしましたけど。 で、診察が始まり、ドキッとしました。 私が説明しようとすると、先生に制止させられたのです。 娘に幼児の様に?!優しくしてくれる病院しか 行った事がなかったから、かなり新鮮で、驚かされました。 先生は、頭痛の原因を探るべく、 日常生活の諸々の事を、まずは娘の口から聞き出そうとします。 娘は、知らない人との会話が苦手だし 抽象的な質問の答え方が、上手に組み立てられないし 言葉が出てくるまでに、すごく時間が掛かるので 私がついつい先回りして、説明したくなります。 でも、私が答えようとすると、先生に叱られて、止められました。 一瞬、ムムッ!と思ってしまったんですが よくよく聞いていると、これも含めて診察してくれてるようでした。 あぁ・・・・こんな環境、超久しぶり。 WISCの検査以来かなぁ。 家族も、学校の先生も、お友達とも、解り合えているからこそ そんなにきちんとした文章で、気持ちを表さなくても通じ合えてる。 でも、ここではきちんと言葉にしないと、通じない。 好きな食べ物。嫌いな食べ物を説明する時も、娘はモゴモゴ 「ニンジン・・・・・。」 身内だったら、ニンジンが嫌いなんだね?・・・・と 理解して話を進めるけど、先生は容赦ないです。 「ニンジンがどうしたの?」 「好きなの?嫌いなの?」 何となく、解ってるだろうなぁ・・・・という事も 細かく突っ込みながら、会話を引き出して本人に言葉にさせます。 何だか療育を受けているみたい!! 学校では仲の良いお友達が何人いるか。 (娘・・・10人くらい。) 嫌いな人は何人いるか。 (娘・・・・ゼロ!なんと幸せな!) この先生・・・・・凄いかも。 1人の患者と、こんなに真剣に向き合ってくれるなんて MRIやレントゲンも終って、全て異常なし。 日常生活の質問にも、現実よりは 随分、理想的な子供を演じて答えていたので 先生は、頭痛の原因を探るのは難しそうでしたが^^; それでも、本当に細かい言葉のニュアンスから 娘の色々な様子を読み取り、言葉を更に導き出し 生活の中で改善すべき点や 頭痛の元になりそうな事をアドバイスしてくれました。 ここまででも、充分、凄いと思ってたのですが。 この後、私に、 「普段も、内気で、大人しい性格ですか? 人と会話するのが苦手?」 と聞いてくれました。 その時、私は大バカでした。 先生に気を許したのはいいとして・・・・。 考え無しに、ペロッと軽く口走ってしまったのです。 「低学年では自閉症と診断を受けるくらい 知らない人と話をするのが苦手でした。」 娘が聞いている前で、 自閉症と言う言葉を使ってしまったのです。 勿論、WISCの検査や、相談機関へ行く時にも それが、どうしてかとか、どういう意味合いなのかは 説明してきました。 機会があるごとに、特別支援や発達障害についても・・・。 でも、自閉症と診断されたとは、一度も言ってなかった。 気が付いた時・・・・・娘は先生の前で、ポロポロ涙を流していました。 人前で、決して泣いた事の無い娘が・・・・。 先生は慌てず、涙を拭いてくれながら 人と会話する事が、どんなに大事なことか かなり具体的な解りやすいお話をしてくれました。 そして、これから成長していく部分だから頑張ろうね、と 優しく、励ましてくれました。 診察室を出た娘は、泣いてる恥ずかしさのあまり トイレに駆け込んでいきました。 それは、先生とのやり取りが辛かったのか、 私の言葉がショックだったのか、 あとから聞いても、何故涙が出たのか 本人も「解らない・・・・。」としか答えませんでした。 先生との会話は、恐らく、相当辛かったと思います。 でも、それを乗り切って、優しく諭されたのも 緊張が解けて、泣けてきた原因に思えました。 私の説明の仕方がイヤだったか 後で改めて聞いてみても そうでないと言い張っていました。 辛そうだったので、それ以上、問いただすのは止めて 大好きな、ハンバーグレストランに行きました。 ちなみに、頭痛薬は、市販のものを 子供に飲ませるのは良くないようです。 子供に安全だと言われている物は、 病院で処方される、二種類しかないそうです。 それだけでも、病院に行って良かったです。 娘は、この病院、もうイヤだ・・・・と言ってますが 私は、なかなか出会えない、 地域医療にとっては素晴らしい先生だな・・・・・と。 あの、混んでて、流れ作業で検査をするだけの病院から 少し、こういう病院に患者さん達が回ってくるといいのに。 そうすれば、大病院の方も、もう少しキメ細かい 診察をする余裕が生まれるってもんだ・・・・・。 娘にとっても、私にとっても、 色々考えさせられる、深い1日を過ごしました。 私は、娘の事を考えている風で 実は、過保護、過干渉になってしまっていたかも。 ハンバーグレストランで、追加のソースをいつも頼みますが その日、娘に、「ソース下さい。」って言ってみよう・・・・と 促してみました・・・・・が、やはり出来ませんでした。 焦る必要は無いけれど、でも、出来ない事を 先回りして、やってあげすぎるのも、気をつけなくちゃ。 少しずつ・・・・・できるようになるといいね。 私も、もっと親として、すべき事を考えよう・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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