「トトロ+攻殻機動隊」という趣の良質アニメ!メガネっ娘属性の人は要チェックです - 電脳コイル
電脳コイル 第1話「メガネの子供たち」過度にバーチャルリアリティ技術が発達し、現実と仮想現実の境が曖昧になっている近未来の子供たちを描いた新番組。とはいっても「.hack」のような、ステレオタイプなパーチャル世界ではなく、現実の方に「電脳世界」が融合・共生しているという感じか。昭和を彷彿とさせる町を舞台に、どこからでもネットに接続出来る「電脳メガネ」をかけた少年少女が探偵ゴッコに奔走する冒険活劇。未来的な題材を扱っているが、妙な懐かしさと共に、子供の頃のワクワク感を再度感じることが出来る良質のアニメである。 キャラクターの細かい動きといい、電脳世界の生き物達といい、主人公の幼い姉妹といい、思わずトトロを連想したよ。幼い京子の歯が欠けている(乳歯から生え変わっている)のもジブリっぽかった。 ヤサコ(小此木優子)と京子姉妹は、両親の仕事の都合で大黒市に引っ越してくる。ペットのデンスケが、実際はデータでしかない「電脳ペット」であるということを、京子が荷物を落とすワンシーンで表現していたのが秀逸。ストーリーも、数ある設定をデンスケ回りに絞っていたので分かり易かった。何故ヤサコがあれだけデンスケに拘っていたのか、というのも非常に共感出来るものであったので、後半の救出シーンはハラハラしてしまったよ。謎の黒い生き物は、擬人化された「バグ」であり、電脳世界の秩序を守る「球ちゃん」によって消去される物であるという。脚が生えて逃走したりする所を見ると水木しげるの描く妖怪っぽく、実に微笑ましかった。フミエの「おやじ」とかもね。冒頭で、イサコがバグを電脳猫と融合させようとしていたのは勿論違法行為なんだろうな。一体何が目的なんだろうか。地面に鳥居を描くことで、プログラム的には「管理者ドメイン」として認識されているのが攻殻みたいで痺れるものがあった。手を受話器の形にすることで通話出来たり、現実世界上でヘルプファイルを書類の様に呼び出して持てたり、指で箱を作って「認識!」と言うと現実の物がデータ化されたり、違法ソフトなのであろう道具を使って犬を探索したり、とワクワクする設定が盛り沢山。ヤサコが、手に持ったファイルでバグを叩いたりするシーンはツボだった。初め、大黒市自体電脳の産物なのか、と思ったんけど(霧とか出てるし…まあ、これもメガネをかけていないと見えないのだろう)現実世界に融合する形で電脳世界が形成されているんだね。デンスケ救出をフミエに依頼するヤサコ。どーでもいいが、フミエの動き(ポージング)が妙に色っぽくて困った(笑)。コロコロ変わる表情もナイス!ただ、あのゴーグル型メガネはどうにかならんものか。はっきり言って可愛くないよ…。クライマックスは手に汗握る救出劇。「フォーマットしています」という壁が迫って来るシーンは迫力があり、ハラハラさせられた。一話にして私の心をガッチリ捕んだ良作。まだまだ不明の部分が多いので、これから徐々に解き明かされていくのが楽しみだ。今後の展開によっては「かみちゅ」を越えるかもしれない。雰囲気といい、ネタといい、「アニマトリックス」の「BEYOND」を思い出した艦長セリオでした。(「少年探偵団」というノリがノスタルジックで燃えるんだよなぁ。大友克洋の新作映画とかね。)↓ブログアクセスランキングに参加中! サントラ(OP・EDバラ売りとかしないのは、やはりNHKだからかな)ノベライズ