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本厄サラリーマンの「感動の記録」

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2009.07.12
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カテゴリ:ジャズ
今日は朝から夜まで合計3度も妻を車であちらこちら送迎する必要があり、デーゲームの野球観戦も途中で泣く泣く放棄。幸い我がホークスは8-0で苦手のイーグルスに快勝してくれ溜飲を下げましたが、小久保裕紀キャプテンの久々の本塁打は生中継で観たかったなあ。

火曜日からはいよいよ日本ハムと首位攻防戦、初戦に先発するであろう若きエース・ダルビッシュを打ち崩せるか?資金と時間に余裕があれば福岡ヤフードームまで駆けつけたい気分です。しかし延べ100km近い運転はくたびれました。流石に妻も気のせいか、普段より優しかったような。

さて、夜も遅いので駆け足で。BGMはナベサダ翁の絶頂期ライブです。時は今から35年も昔の1974年のクリスマス・イヴ。ピアノ:シダー・ウォルトン、ベース:サム・ジョーンズ、ドラム:ビリー・ヒギンスと名うてのジャズメンを迎え、新宿のジャズ・クラブ「ピット・イン」で繰り広げた熱い記録です。時折やたらと聴き辛いキーキー音が顔を出すのはご愛敬ですが。

元々ジャズ界の楽聖チャーリー・パーカーのフォロワーだけに、ナベサダさんはモダン・ジャズを演奏している時が一番格好良いと思うのは私だけ?スタンダード・バラード「ボディ・アンド・ソウル」での堂々とした歌いっぷり、ソニー・ロリンズの名作「オレオ」での絶妙なテーマ・アンサンブル、そして一番の聴き物「朝日の如くさわやかに」での、ジャッキー・マクリーンやフィル・ウッズにも負けんぞとばかりに吹きまくるその雄姿よ!サムもビリーもとっくに鬼籍に入った今、二度と実現しない顔合わせであることに一抹の寂しさを覚えますねえ。

「朝日~」はジャズ・スタンダードの中でも、私のお気に入り曲ベスト5に間違いなく入ります。ソニー・クラーク、ウィントン・ケリーの紹介盤がとびきりの名演なので、ジャズ初心者の方には是非聴いて頂きたいところ。それにしても本曲、そしてこれまた名曲の「恋人よ我に帰れ」を作曲したシグムンド・ロンバーグは、ジャズ史に永遠に名を残すことでしょうね。それくらいこの2曲の完成度は傑出しています。

そう言えば、ロンバーグの挫折と栄光を描いた伝記映画『我が心に君深く』も中々の作品でした。監督は名匠スタンリー・ドーネン。オスカー男優ホセ・フェラーと巨匠ウィリアム・ワイラー作品『嵐ヶ丘』での美しさが忘れ難いマール・オベロンが主演でしたが、ジーン・ケリー、ハワード・キール、シド・チャリシーといった大物もゲスト出演していたはず。私はNHK衛星放送で十数年前に観ましたが、その後は再放送された記憶がありません。昔からDVD化を祈ってきましたけれども、こういう地味な映画には本当に光が当たらず残念です。それではここらでおやすみなさい。

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渡辺貞夫・アット・“ピット・イン"

紹介盤!
EMIミュージック・ジャパン ソニー・クラーク/ソニー・クラーク・トリオ+3

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最終更新日  2009.07.13 02:31:05
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