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カテゴリ:ポピュラー
いやー、今夜のホークスは危なかった!しかし主砲の松中選手の決勝本塁打で辛くも勝利!鷹党にとっては誠にめでたい連敗脱出劇でしたねえ。千葉ロッテマリーンズの応援団の一体感は本当に脅威です。あの嬌声には剛腕ファルケンボーグ投手も面食らったに違いないなあ。馬原投手はもう少し頑張りましょうね、クローザーの矜持を見せつけてくれないとイカンです。
さてさて、先ほどM様のブログを拝見していたところ、デビー・ブーンの特大ヒット「恋するデビー」を紹介されておられました。youtubeで思わず懐かしく聴き入ってしまいましたねえ。本国ではウェディング・ソングの定番だとか。これを聴いてひび割れ続きの夫婦関係を昔のように改善したいところです。 【恋するデビー/デビー・ブーン】 さて、今夜はこの名曲を果敢にもカバーした、米国ペンシルヴァニア州出身の少女シンガーを紹介させて頂きます。その名はビアンカ・ライアン、録音当時何と小学6年生!3年前に米国NBCテレビのタレント発掘番組で優勝し、一夜にしてアメリカン・ドリームの体現者となってしまった正真正銘の天才です。 当時はネットでも相当評判になりましたが、残念ながらその後はプロモーション不足と後述のような1stアルバムの不出来によってか、知名度も尻すぼみ状態となった感があります。既にご存じの方も少なくないと思いますが、先ずは次の映像をご覧下さい。ビアンカのテレビ初登場時の伝説的名唱です。 【And I Am Telling You I'm Not Going/ビアンカ・ライアン】 如何でしょうか?私は何百回と本映像を観ましたが、そのたびに感動に胸が震えます。審査員のR&Bシンガー、ブランディーも呆気に取られてポカーン状態。つくづくビアンカの才能の凄さに慄然とさせられます。今では映画『ドリームガールズ』の挿入歌として、同時にオスカー女優ジェニファー・ハドソンの代名詞的な楽曲として我が国でも有名になりましたけれども、私にとってはハドソンよりも原曲を歌ったジェニファー・ホリデイよりも、ビアンカの伝説的映像が最高のヴァージョンです。幸いにも審査員達とビアンカの会話の全訳が非公式ファンサイトに掲載されていますので、併せてそちらもご覧になって下さい。 【ビアンカ・ライアン非公式ファンサイト/かずお様・製作】 結局ビアンカは準決勝~ファイナルを見事に勝ち抜き、賞金100万ドルを獲得。準決勝では何とジャニス・ジョプリンの名曲「Piece Of My Heart」をカバー!審査員の受けは余り良くありませんでしたが、ルックスも声もジャニスに瓜二つ!ファイナルでもジェニファー・ホリデイのバラードをカバーしましたが、何れも素晴らしい映像です。 【Piece Of My Heart/ビアンカ・ライアン】 【I Am Changing/ビアンカ・ライアン】 さて、それからはビアンカのデビューアルバムの発売をずっと心待ちにしていましたが、いざ発売されてみれば残念ながらその出来は隔靴掻痒、玉石混淆の中途半端な作品でした。発売直後の2年前の1月、私が某サイトに投稿したレビューを原文のまま、下記に転載させて頂きます。 『アメイジング!ビアンカ・ライアン』 記・2007/1/31 ☆米国NBCの人気オーディション番組「America's Got Talent」初登場時に披露した「And I Am Telling You I'm Not Going」における驚異的な歌唱力で、一夜にして大反響を巻き起こしたシンデレラガールの1stアルバム。私も配信映像を目の当たりにして鳥肌が立ったクチで早速本CDを入手した訳だが、先ずバラエティに富んでいると言うよりはあれもこれもとゴチャ混ぜに詰め込まれた、一貫性のない楽曲群に面食らい拍子抜けしてしまった。 ☆4,9,10などは単調な展開で魅力に乏しく、8のゴージャスな最新サウンドは如何にも粗製濫造気味。3もR.ケリーの大ヒット曲のカバーであるものの凡曲で、12に至っては明らかにマライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」の二番煎じであり、ビアンカにとって役不足であるばかりでなく新旧歌姫を愚弄するジャンク品だ。数十年に一人の天才の記念すべきデビューCDだからこそ、制作陣には商売っ気を押し殺して真摯に彼女の資質を引き出すべく取り組んで欲しかった。猛省を促したい。 ☆翻って、邦題「恋するデビー」でお馴染みのデビー・ブーンのカバー11は文句なしに素晴らしい。小学6年生という実年齢に対する畏怖の念を超えて、押し寄せる感動の波に時間が止まる。5,6はビアンカの力量を思い知らされる難曲かつドラマティックなバラード。軽やかでクールな2はJ-POP的な佳曲で我が国でも大いに受け入れられるだろう。ベット・ミドラーのカバー1は流石に背伸びしすぎの感があるが、その蕾は必ずや大輪の薔薇を咲かせるに違いない。 ☆出世作7はブロードウェイ・ミュージカル「Dreamgirls」の挿入歌。あのダイアナ・ロス&シュープリームスの出世街道物語を題材としたトニー賞受賞作の第一幕のクライマックスで歌われる米国では人口に膾炙した名曲だが、21世紀に突如出現した天才少女の代名詞存在として再び流布してしまった事実にポピュラー音楽の歴史性の深さを感じてしまう。以上、楽曲的に不満が残るものの上質な一枚に聴き惚れつつ、ビアンカの成長過程をこれからも追い続けていきたい! ~この時点では映画『ドリームガールズ』は封切り前。その後、アルバムの出来が中途半端だったせいか本国のセールスも今一つで、我が国では国内盤CDすら発売されずにスルー。遂にはジェニファー・ハドソンの存在感にお株を奪われてしまったことが、悔やまれてなりません。 あれから2年が経過したものの、2ndアルバムの製作を伝えるニュースは届かぬまま。。と思いきや、公式サイトで新作と思しきトラック「That's Not Me」の触りが聴けました!売れ線狙いではあるものの、かなりクールな作りですので何とか売れて欲しいなあ。 とにもかくにも、このままひっそりと忘れ去られるには余りにも惜しい逸材ですので、何とかこの拙いブログから彼女の存在を伝えていければ嬉しく思います。最後に、1stアルバムでカバーした「恋するデビー」の映像&公式サイトのリンク先を紹介して、筆を置きます。それではおやすみなさい。 【恋するデビー/ビアンカ・ライアン】 【ビアンカ・ライアン公式サイト(英語)】
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最終更新日
2009.07.19 01:12:53
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