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カテゴリ:ロック(邦楽)
今日は私の憧れでヒーロー&スーパースター、桑名正博さんの56歳の誕生日です!これまで多種多様な音楽を聴いてきましたが、1970年代初頭のジャパニーズ・ロック黎明期に突如出現したR&Rバンド「ファニー・カンパニー」時代から、松本隆=筒美京平の黄金コンビに楽曲を提供されていた頃にかけての桑名さんは、紛れもなく我が国最高の男性シンガーであったと断言します。それ以降は桑名さん本人も含め、そのレベルに追いついたシンガーは遂に現れませんでした。今後もおそらくは現れまい、今も昔も変わらぬ私の持論です。
何しろ天性の美声、声量、歌い回し、スクリーム&モーン(叫びと呻き)、独特の柔らかで甘いディクション(歌唱発音)、そして若かりし頃の類まれな美貌!それら全てを兼ね備えたモンスター級の傑物でした。ファニー・カンパニーの1stアルバムを聴いて貰えれば私の興奮も理解頂けるのでしょうが、何しろ廃盤になって久しく入手が困難。1曲目「魔法の気体」~2曲目「退屈はあぶくになって・・・」のメドレーを初めて聴いた時の衝撃は、今も忘れることができません。 元々は雑誌「宝島」での音楽評論家・中村とうよう氏の紹介により、ファニカンの存在を知りました。当時は十代後半でしたか、狭い行動エリアの中で1stアルバムを色々探しても徒労に終わるばかりでしたので、横浜・白楽駅そばの中古レコード店でやっとこさ見つけた時は狂喜乱舞したものです。「東のキャロル、西のファニカン」とは全く巧い表現でしたねえ。幸いデビュー・シングルで代表曲の「スウイート・ホーム大阪」がYOUTUBEにアップされています。アルバムヴァージョンよりは青臭さが否めませんが、若き日の桑名さんの艶やかな歌声を堪能して下さい。 【スウィ-ト・ホ-ム大阪/ファニー・カンパニー】 あいにくファニカンはアルバム2枚を遺して解散、桑名さんはその後ソロ活動へ。当初は芽が出なかったものの、松本=筒美=桑名トリオの最初の名曲「哀愁トゥナイト」を皮切りに私一押しの「サード・レディー」、3週連続オリコン1位に輝いた「セクシャルバイオレットNo1」とヒットを連発。この頃が自他共に認めるキャリア絶頂期でしょう。歌番組、シングル盤と音源をあれこれ貼ってみました。お勧めは一番最初の動く桑名さんです。うーん、とにかく格好良い! 【哀愁トゥナイト~夜のヒットスタジオより/桑名正博】 【哀愁トゥナイト/桑名正博】 【サード・レディー/桑名正博】 【スコーピオン/桑名正博】 【セクシャルバイオレットNo.1~ザ・ベストテンより/桑名正博】 【セクシャルバイオレットNo.1/桑名正博】 【The Super Star~夜のヒットスタジオより/桑名正博】 その後は時代が桑名さんを求めなくなったものか、はたまた桑名さんが音楽ビジネスに固執しなくなったのか?今やすっかり地元・関西へ活動拠点を移し、マイペースで活躍されておられますね。体型も年相応になり、嘗ての美声はアダルトチックに変貌しましたけれども、相変わらずの歌の巧さ。ここで去年のライブから、ブレッド&バターの名曲「あの頃のまま」をお聴き下さい。作詞作曲は呉田軽穂=ユーミン。正しく天才にしか生み出せない傑作でした。 【あの頃のまま/桑名正博】 【あの頃のまま/ブレッド&バター】 いやー、何度聴いても桑名さんの歌声には天賦の才を感じますねえ。最後はアラサー&アラフォー関西人なら誰でも歌えるという名バラード「月のあかり」をアップして筆を置きます。元々は3rdアルバム『テキーラ・ムーン』収録曲でした。オリジナル・ヴァージョンの絶唱に、今宵の月も感激の涙を流すことでしょう。それではまた。 【月のあかり/桑名正博】
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