前からずっと観たかった映画。
ただ上映時間が３時間半ということもあり、
なかなか観る時間を取れなかったのですが、
やっとこそさ、23日（月祝）に観てきました！



山崎豊子さんの作品は、
原作を全く読んだことはないのですが、

ドラマでは結構観ている。


「白い巨塔」
「華麗なる一族」
そして今放送中の「不毛地帯」。

そう言えば、不毛地帯の主人公も、
ちょい出だけど、結構重要な役どころで出ていた。
（役名は違いますが）


物語は過去と現代が交互に展開されていくのですが、
現代の設定が、
あの、日航機墜落事故（作中は国民航空）ということもあり、
中曽根首相（作中は利根川首相）、
金丸副総理（作中は竹丸副総理）といった顔ぶれが出て、
時代的にはかなり入り込みやすかったです。


それにしても大企業に勤めた経験のない感動野郎からすると、
労働組合がどうたらとか、アカがどうたらとか、
不当人事だとか。。。
まぁただただビックリすることばかり！


さらにフラッグキャリアという、
特異な会社形態の体制には、呆れること度々。。。
というより、あんな体制の会社が飛ばす飛行機に、
命を預けていたかと思うと、恐怖すら感じる！


印象的だったのが、主人公が息子に言った台詞。
「波に逆らう人間より、乗っている人間の方が、大変なのかもしれない。
波から落ちないように必死にしがみついている。」
まぁ、感動野郎もどちらかというと、波に逆らう側の人間なので、
ちょっと考えさせられた台詞だった。。。


結論的には、非常に意欲ある作品だとは想うのですが、
どうも一つ一つの話や展開が、
丁寧さに欠けるというか、消化不良的な部分があって、
「３時間半では、やっぱ無理あるなぁ～」という感じでしょうか。


もっと心にズシン！と、
残るものが多々あるかと想ったのですが、
その辺がちょっと残念ですね。。。


⇒ 『沈まぬ太陽』