カテゴリ:多摩・武蔵野検定(タマケン)
25日(土)に、「タマケン(多摩・武蔵野検定)」合格者の集いイベント、 『幻の大寺院「真慈悲寺」の真相にふれる』に参加してきました。 今回はその第二弾! 当日のルートは、こんな感じでした。 ところどころで解説員が説明をしてくれます。 京王百草園に到着し、昼食になります。 その件はまた別途報告するとして、 昼食後は百草園にて自由行動。 百草園には何度か来ているのですが、 この時期は初めてだったので、紫陽花の写真などを撮る。 その時の写真もまた改めて。。。 ***** 江戸時代の享保年間(1716 年~)、 小田原城主大久保候の室であった寿昌院慈岳元長尼が、 徳川家康の長男・信康追悼のため当地に松連寺を再建しました。 その後、時代を経て作られたのが京王百草園です。 園内の有名な「寿昌梅(じゅしょうばい)」は寿昌院自ら植樹したと伝えられています。 梅の開花の季節には約50種500本の梅たちが咲き競い、 園の華やかさも最高潮に達します。 ⇒ 京王百草園 ***** これがその「寿昌梅」です! お見事! と、想わず声をあげてしまうほど見事な枝っぷりです♪ その後、「真慈悲寺」に関する、 特に発掘作業の様子を交え、1時間ほど講演を聴く。 写真の通り参加者は、両親の世代の方たちばかりです。 その後は、百草園の小山に登ります。 ここで衝撃的な!?話が! 何と、ここには「百草城」があったという説があるというのです。 「真慈悲寺」が廃寺となり、「松連寺」が建立されるまでの間、 室町~安土桃山時代の間、山城として利用されたというのです。 もっとも城とはいっても、砦のような感じだったのはないかと。。。 確かに見晴台あたりには、そういった雰囲気も垣間見えます。 どちらにしても、こういった話はワクワクします♪ そして普段はクローズされている、扉を出て、 (こういう事が出来るのが、こういった団体の強みだよね) 百草八幡宮神社へ裏から向います。 実はこの裏からも、中世の瓦や寛永通宝などが発掘されています。 「百草八幡宮神社」は、 1062年、源頼義が前九年の役に際し、 奥州下向の折に立ち寄り、建立したと伝承されています。 ここには、「松連禅寺の碑」があります。 1.7mの高さを誇る碑には、 1cm四方ほどの大きさの文字(漢字)でビッシリと埋め尽くされており、 ところどころが霞んでいるのですが、 これを全部訳したというのだから、その努力たるや、頭の下がる想いです♪ その後、「百草観音堂」へ。 ***** 百草観音堂 現在の観音堂がこの地に造立された経緯ははっきりしませんが、 堂内には平安時代から江戸時代にかけての 4体の仏像(聖観音菩薩立像、十一面観音立像、阿弥陀如来座像、大日如来座像) が安置されています。 天井幕に「真慈悲寺 弥陀如来」の文字が書かれていることから、 こららの仏像の中には「真慈悲寺」から伝わるものもあると考えられます。 ***** そして最後は、「真慈悲寺調査センター」へ。 ここには、実際に出土した瓦などが展示されています。 「軒平瓦」には、「蓮華唐草文」と呼ばれる蓮の花や蕾、 葉、根などをモチーフとした大変優美な文様が打ち出されています。 他に類例のない特徴的な文様で、 当時としては極めて少ない本瓦葺きの寺院があったことを示します。 ***** 真慈悲寺のその後 実は真慈悲寺がいつ廃寺になったのかは定かではありません。 1335年8月に未曾有の台風が吹き荒れた時に、 鎌倉の大仏殿、高幡の不動堂などと同じく倒壊したのでしょうか? 後ろ盾であった鎌倉幕府の滅亡もからみ、 これ以降、「真慈悲寺」として再建されることはありませんでした。 その後、桝井山松連寺、慈岳山松連寺と続き、 明治6年の廃仏毀釈で廃寺となります。 廃寺後は、地元百草村出身の貿易商「青木角蔵」が買い取り、 庭園として明治20年に一般に開放、 昭和32年に京王百草園として整備され、現在に至ります。 ***** これほど、ひとつのテーマを掘り下げて、 多摩地区を、散策・勉強したことがなかったので、 非常に良い体験となりました♪ ☆★ 第39回三多摩エンジョイツアー 7月16日(土) 『ビール工場見学・府中競馬場・大國魂神社などの府中散策』 第39回三多摩エンジョイツアー 7月16日(土) 『ビール工場見学・府中競馬場・大國魂神社などの府中散策』 http://mixi.jp/view_event.pl?id=63101760&comm_id=3341905 ☆★ 被災された皆様に、少しでも「希望」という光が届きますように。。。 継続した支援が大切です! ⇒ 日本赤十字社 東日本大震災義援金 寄付 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/06/29 03:08:21 PM
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