カズ「先生、何とかしないと、
　　　多くの猫が石にされてしまいます。
　　　化け物はドンドン大きくなり、
　　　霊力も強くなっているようです」
仙人「それは一大事じゃな」
メグ「猫たちがかわいそうです。
　　　あなた、力になってあげてください」
仙人「うーむ・・・」
カズ「怪物の正体は、何なのでしょう？」
仙人「おそらく、悪霊と化した猫であろう。
　　　人間に虐待されて死んだ猫が悪霊となったのじゃ。
　　　仲間の魂を吸い取って生き返り、
　　　人間に復讐するつもりなのかもしれん」
メグ「う～～怖いわー。ゾクゾクしちゃう」
カズ「先生、一刻も早く怪物を退治しましょう！」
仙人「そうじゃな。我々で解決しようぞ」
メグ「わたしも戦いますわ」

話し合っているところへクロエとナナがやってきた。

クロ「あら、みなさん、おそろいで。
　　　猫仙人様、メグさん、ご無沙汰してました」
仙人「おお、ナナちゃんも一緒か。大きくなったのう」
ナナ「先生、また教えてくださいねっ」
仙人「うんうん。また、いつでも来なさい」
ナナ「はーい！」
クロ「カズさん、何かあったの？」
カズ「化け物が出た」
クロ「えーっ！？」
カズ「それで先生と相談していたところだ」
クロ「そうだったの・・・」
カズ「僕らで退治することになったから、
　　　お前も行くだろ？」
クロ「わかったわ。でもナナちゃんはどうするの？」
ナナ「ナナも行くぅ～」
カズ「さすが俺の子供だ。連れて行くよ」
ナナ「やったー！　ナナはお化け大好きだもん」
クロ「怖いもの知らずというか・・・仕方ないわねえ」
仙人「よし、これでメンバーは決まったわい。
　　　猫大王の許可をもらってから行くとしよう。
　　　それまで準備しておくように」
カズ「はい。よろしくお願いします」

カズ親子は、いったん帰ることにしました――。

つづく・・・

猫物語作家　kane

過去の猫物語はこちら⇒猫物語総集編