悼む
今日は、父の月命日なので実家へ帰省している。そこへ親友が、パートナーと一緒に訪問してくれた。この2人は、父と何度も一緒に飲んだことがあり、父の闘病中、かんきもこの2人にだけは、父の病状を伝えることができた。そんな2人が来てくれて、父の話をしていたら、すっと気が楽になった。ああ、やっぱり誰かに聞いて欲しかったんだ。家族じゃなくて、誰か他に父のことを知っている人に。特に親友は、去年お父様を亡くしているから、かんきの寂しさを自分のことのように分かってくれる。お互いの言葉がお互いの心にしみこんでいくのが、一緒にいて強く感じられた。父の死後、父のことをかんきは家族以外には、誰にも話さなかった。父を知らない人に、いくら自分の寂しさを訴えても虚しくなるだけだし、相手もかんきの辛さは本当には理解できないだろうから。でも、話さないことが、どれほどかんきのストレスになっていたのか、今日初めて気付いた。辛いことがあっても、寂しくても、近くに話を聞いてくれる人がいたら、何とか乗り切っていける。人生って、ちゃんとやっていけるようにできているんだね。だから、かんきはちゃんと先に進むね。